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白米、タオルセット、佃煮、マルチビタミンを被災者へ!
Yahoo!ショッピングに登場した「支援ギフト便」の中身

梅村千恵
2011年4月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
Yahoo!ショッピング「支援ギフト便」。「白米」「タオルセット」に続き、「のり佃煮」「マルチビタミン」が登場している。

 未曾有の規模の被害をもたらした東日本大震災。すでにそれぞれの立場で支援に関わっている方もいらっしゃるだろうが、今回は個人での「物資支援」をより活性化する可能性があるサービスを紹介したい。

 ご存知のように、物資支援は物流や物資集積の問題などから、個々人で行なうことは難しい。また、被災者のニーズを個人で的確に把握するというのも、個人レベルでは容易ではない。もちろん、個人からの支援物資を受け付けている窓口もあるが、その多くは公共機関であり、仕事をしている人間にとっては、時間的な問題などで多少敷居が高いのも、現実ではないだろうか。

 そこで注目したいのが、ヤフー株式会社が開始した「支援ギフト便」。プラットフォームとなるのは、おなじみの「Yahoo!ショッピング」。出品しているストアが、商品=物資を配送費など諸経費を含んだ特別価格で提供し、「支援ギフト便」としてユーザーに提示。ユーザーは、この商品を購入するという形で支援プログラムに参画する。

 ユーザーが購入した商品は、当然、購入者の手元には届けられない。Yahoo!JAPANが現地の自治体、NPO法人などと調整を行ない、各団体を通じて被災者に届けられるという仕組みだ。

 この支援プログラム、第一弾の「白米」、第二弾の「泉州タオルセット」はすでに完売。完売を待たずに順次被災地へと送り出されている「白米」の商品レビューを見てみると、義援金の配分が遅れていることが報道されるなか、募金とは異なる形での支援の方法を模索していたユーザーが、このプログラムを歓迎している様子が見て取れる。

 ヤフーでは、今後も被災者のニーズを捉え、食品や生活用品、児童に向けての就学用品などを、「支援ギフト便」として提供していく予定にしている。ちなみに、本プログラムにおいて、Yahoo!JAPAN及び参加されるストアに利潤は発生しない。

 このサービスは、被災者ニーズを捉え、販売元や物流とのリレーションシップを確立できるという「組織だからできること」と、多くの人が日常の中で「発信」ができるという「インターネットの良き特徴」を組み合わせたサービスだと言えるだろう。

 被災していない人間にも、あまりにも大きな衝撃を与えた今回の震災。支援のために、これまでの生活をいったんリセットして身を尽くそうとしている人、あるいはすでにその活動を始めている人もいるだろう。その意思は、言うまでもなく極めて尊い。

 だが同時に、多くの地域の人々が被災生活の長期化を余儀なくされる状況が見えてきた今、支援にも継続性が求められている。その意味では、より多くの人が自らの居場所で自らの日常を送りながらできる「支援のカタチ」「支援の枠組み」というものも必要なのではないだろうか。その枠組みの1つとして、「支援ギフト便」は、注目すべきサービスだと言える。

(梅村千恵)


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