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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

クレーム処理はアシスタント任せでゆっくりランチ!?
リーダーシップ欠如の若手社員をどう改心させるべきか

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第43回】 2011年5月9日
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 東日本大震災や福島原発事故への対応で菅直人首相がリーダーシップを発揮していないという批判が高まっています。共同通信社が実施した電話世論調査によると、菅首相がリーダーシップを「発揮していない」と感じている人は76%。この数値は震災から時間が経過するにつれて上昇しています。もはや多くの人が「頼りにならない」と感じていると言い切ってよいかもしれません。

 ただ、気になることがあります。それはリーダーシップを担うのはトップ(職場なら上司)だけでよいのか、ということです。もしトップだけだと考えているとしたら、それは大きな勘違いです。本来は各々が与えられた立場で発揮すべき“リーダーシップ”があるはず。危機的状況になればなるほど、その役割の重要性は高くなります。しかし、実際にその役割を果たせている人は少ないのではないでしょうか。

 そこで今回は、リーダーシップが欠如しているある若手社員を例に、誰もが本来発揮すべきリーダーシップとはどのようなものか、考えていきましょう。

自己評価は「一人前」にも関わらず、
先輩からの評価は「半人前」!?

 ある専門商社の営業部に勤務するDさん(27歳)は入社5年目。商品知識も豊富になり、周囲にサポートしてもらう機会がめっきり減ってきました。そのため最近では、担当するお客様を自分1人だけで訪問しています。

 「入社当時は職場に馴染めなくて、何回も辞めようと思いました。でも、現在は仕事を通じて成長を実感しています」

 こんなDさんの言葉からも、やりがいを感じて毎日を充実して過ごしているのがよく伝わってきます。

 このように本人は独り立ちが出来たと確信しており、社会人として1つの壁を越えたのは間違いありません。

 ところが話をすすめていくと、Dさんの表情がやや曇ってきました。

 「仕事に慣れてくると刺激が足りない気がしてなりません。第一、職場に尊敬できるリーダー的な存在が見当たらないのです」

 どうやら自分の仕事ぶりに余裕ができたと同時に、周囲に対して不満を募らせる状態の様子。俗にいう「行動の規範となる存在=ロールモデル」が見つからないことで目標を見失いかけています。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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