皆さん、連休はいかがお過ごしでしたか?書籍版『なぜ9割は就活に疲れるのか?』の原稿執筆、絶賛難航中の石渡です。

 さて、今回のテーマは「就活を乗り切る3年生6つの鉄則」後編です。

前回、ご紹介したのは
1.政治・経済情勢に注目する
2.ネガティブから逃げない
3.有料セミナーは万能薬でもなんでもない

 この3つでした。今回は残り3つについてご紹介します。

「社会人の知り合いなんていない」は言い訳!
大人と話してコミュニケーション能力を養おう

4.社会人にできるだけ会う

 学生と話をしていて、いつも思うのは「コミュニケーション能力がもうちょっとなあ」、ということです。コミュニケーション能力とは、別に面接やグループディスカッションを突破するためだけの方法ではありません。ちょっと反論や異論が出ても動じない、トラブルが起きてもどうにか乗り切るために意思疎通を図ろうとする能力です。

 この辺、どうも誤解がはなはだしく、一方的に自分が話すだけ、あるいは自分の立場を一方的に自己弁護するだけ、と思い込む学生が多いようです。あ、これは社会人にもいますけどね。

 その一方で普通に話せる学生に聞いてみると、接客系のアルバイトをやっていたり、大家族だったり、就活目的云々とは別にして社会人との接点の多さが目立ちます。

 結果論ではありますが、こういう学生は社会人と話すことに慣れているので、比較的、就活がうまく行くものです。失敗するとしたら、自信過剰が鼻につくとか別の理由でしょう。

 こうした能力をつけるのは、別にどの大学、どの学生でも自分が望めばできることです。

 ですから、社会人との接点を増やすようにしましょう。こういうのは、有料就職セミナー云々とは無関係。それに教えられてどうにかなるよりも、自ら体験していくことの方がはるかに身に付きます。

 例えば、連休中、私が早稲田大の学生2人に会ったときのことをご紹介しましょう。