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自分を超え続ける
【第5回】 2017年6月3日
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南谷真鈴

「南谷真鈴」になるためだったエベレスト挑戦

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世界で約50名しか成し遂げていない偉業「探検家グランドスラム」(世界七大陸最高峰、北極点、南極点を制覇すること)を世界最年少で達成した南谷真鈴さん。本連載では、南谷さんが快挙を成し遂げることができたエッセンスをお伝えするべく、話題の新刊『自分を超え続ける』の内容を一部公開いたします。連載第5回。

南谷真鈴 (みなみや・まりん)
1996年、神奈川県川崎市生まれ。1歳半でマレーシアに渡り、大連、上海、香港など幼少時から約12年間を海外で生活。2016年7月、北米大陸最高峰デナリに登頂し、日本人最年少の世界七大陸最高峰登頂者となった。早稲田大学政治経済学部に在学中。「CHANGEMAKERS OF THE YEAR 2016」受賞。「エイボン女性年度賞2016」ソーシャル・イノベーション賞受賞。

自分の意思と力で自由に生きる

 「南谷真鈴になるために、人として成り立つために、必要な経験」
 これがエベレストを目指した理由の1つです。

 「自分で決めて、自分の意思で生きるための練習」
 そしてこれも、エベレストを目指した理由の1つでした。

 それまでの私は、自分ではコントロールできない環境のもとで生きてきました。たとえば、いろいろな国で育ったのは父の仕事の影響で、幼い私はそれに従うしかありませんでした。

 両親の不仲にも影響を受けたけれど、私が修復することはできませんでした。もちろん悪い影響ばかりではありません。海外で暮らす経験は視野を広げてくれたし、両親はいっぱい愛してくれたし、やりたいことはなんでもやらせてもらい、とても恵まれた環境でした。

 しかしそれもやはり、「与えられた環境」なのです。

 すべて自分で「やりたい!」と言い出したことではありますが、父や母の助けがなければ、たくさんの習いごとはできなかったと思いますし、香港に転校することも難しかったでしょう。

 私には自分の意思はあったかもしれないけれど、それを実行する「力」については、当たり前ですが全面的に両親の力を借りていたということです。
幼い頃はそれでいいのだと思いますが、17歳の私は大人になり始めていました。

 自分の人生なのだから、誰かに命じられたり、何かに振り回されたりして生きていきたくない。自分の人生を自分でコントロールしたい。

 そのためには、自分自身で生きていく力をつけなくてはいけない。
 そのためには、この広い世界に自分で向き合うことが必要だ。
 そのためには、「自分で決めて、自分で計画して、自分の力で実行する」という経験を大人になる前にしておきたい……。

 エベレスト登頂は私にとって、「最高の練習」になる気がしていました。

 「冒険の果てに自由がひらけている」
 そんな気もしてきました。いよいよ、「自由をめぐる冒険」の始まりです。

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南谷真鈴(みなみや・まりん)

1996年、神奈川県川崎市生まれ。1歳半でマレーシアに渡り、大連、上海、香港など幼少時から約12年間を海外で生活。13歳の時に、香港で山と出会う。2014年12月より、アコンカグア(南米大陸最高峰)、キリマンジャロ(アフリカ大陸最高峰)、ビンソン・マシフ(南極大陸最高峰)、カルステンツ・ピラミッド(オセアニア最高峰)、エルブルース(ヨーロッパ大陸最高峰)などを制覇。2016年5月、日本人最年少の19歳5カ月でエベレスト(アジア大陸最高峰)登頂、同年7月、デナリ(北米大陸最高峰)に登頂し、日本人最年少の世界七大陸最高峰登頂者となった。早稲田大学政治経済学部に在学中。「CHANGEMAKERS OF THE YEAR 2016」受賞。「エイボン女性年度賞2016」ソーシャル・イノベーション賞受賞。2016年12月、UNIQLOのグローバルブランドアンバサダーに就任。


自分を超え続ける

昨年、日本人最年少で世界七大陸最高峰を制覇した南谷真鈴さん。本連載では、若干19歳にして偉業を成し遂げることができたそのエッセンスをお伝えするべく、話題の新刊『自分を超え続ける』の内容を一部公開いたします。

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