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職あれば食あり

かつての貪欲なイメージは一体どこへ?
イマドキIT系社長が持つ食と職への“無欲なこだわり”

まがぬまみえ
【第10回】 2011年5月19日
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 名刺交換をした際、「代表取締役」の肩書きが眼に付いた。

 「そうか……社長か」

 考えてみればこれまで、このシリーズに「社長」は登場していない。しかも、相手は30代のIT系。ここは思い切って取材を申し込むべきだ、と直感した。

 「じつはかくかくしかじかで、いろいろな職業の方のランチを取材しておりまして」

 協力をお願いすると、「あー、べつにいいですよ」と2つ返事でOKが出た。これ幸いと後日、東京都品川区にあるオフィスを訪れることになった。

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「黒板アプリ」で名を知らしめたコノル

 うかがったのは、JR目黒駅から歩いて数分のところに建つ雑居ビルの一室だ。社名を「コノル」という。

 ドアを開けると右左にひとつずつ、シマが見えた。

 「じつはここ、半分を間借りさせてもらっているんです」と、社長の溝田隆明さん(30歳)が説明する。衝立も仕切りもない「お隣さん」は「FLAMA(フレーマ)」という別会社。両社とも、ウェブ制作やアプリケーションの開発などを手がけている。

 「フレーマさんはもともと携帯電話のソフトウェアを得意としていまして、ぼくらはiPhoneとかiPadの経験がある。じゃあ、ちょうどいいから一緒にやろうよ、ということになりまして」

 それにしても静かなオフィスだ。数人の若いスタッフが、黙々とパソコンに向かって作業をしている。固定電話はあっても、めったに鳴らない。ユーザーからの問い合わせは、ほとんどメールで来るという。

 「年配の方だと、直接、電話してくる方もいらっしゃいますね。URLからわざわざ電話番号を探って問い合わせしてくださる方もいますし」

 筆者の感覚は「年配」世代に近いようである。

 応接用のイスに座り、仕事の邪魔にならないよう小声で聞く。

 「ところで、例のアプリをみせていただけますか?」

 アプリは、iPad用に開発されたものだった。

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人は食べるために働くのか、それとも、働くから食べなければならなくなるのか。そんな素朴な疑問を解き明かすべく、さまざまな職業に従事する人々のランチと人生を追いかける。「職」と「食」の切っても切れない関係を解きほぐす、お仕事紹介ルポ。

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