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現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術
【第4回】 2017年4月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
西岡壱誠

現役東大生が教える「タイムカプセル暗記ゲーム」とは

偏差値35の落ちこぼれが 奇跡の東大合格をはたした、『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』。本連載では同書の勉強嫌いでも続けられるゲーム式暗記術や、東大生の勉強にまつわるエピソードを紹介していきます。「英熟語ポーカー」「単語マジカルバナナ」「メモリーチェックゲーム」「暗記復讐帳ゲーム」など英語、資格試験……なんにでも使える24のゲーム式暗記術に注目です!

暗記を完全に定着させる
ゲーム式暗記術とは!?

突然ですが、暗記する上で「一番大変なこと」はなんだと思いますか?
暗記するために単語帳を読むことでしょうか? 暗記するべき言葉をピックアップすることでしょうか?
それらも大変ですが、一番大変なことは暗記したものを『定着』させることではないでしょうか

人間は、忘れる生き物です。それが凡人であればなおさらのこと。私も「英単語を1日で100個暗記しよう!」と考えて毎日100個がんばって覚えようとしたことがありますが、3日で断念しました。

なぜって? 3日目に2日前の単語のテストをしたら、40個も覚えていなかったからです。
「そんな馬鹿な!? 2日前にはきちんと全部暗記したつもりだったのに!」
「2日やってなかっただけで、なんでこんなに忘れてるんだ!?」と、愕然としたのを良く覚えています。

 「その日は暗記したつもりになっていた単語を、2~3日経ったら思い出すことができない」。
こんな経験、みなさんにもありませんか? 暗記の難しさはここにあります。「暗記したものを覚えたままにする」、すなわち『定着』させることこそが難しいのです。

2~3日でこんなに忘れているのですから、まして1ヶ月・1年と暗記したものを覚えたままでいるようにするためには、何度も継続して復習し、忘れていないかをチェックする必要があるでしょう。

しかし、この「忘れていないかをチェックする」というのもまた、ハードルが高いです。そもそも、チェックするのは「覚えたつもり」になっている単語。つい、「チェックしなくても8割方は覚えている」と思ってしまうのが普通ですよね? 実際は5割も覚えていなくても、人はなぜか自信を持ってしまい、忘れていないかをチェックすることを面倒臭く捉えがちです。

 「簡単に暗記を定着させることはできないだろうか?」
「ゲーム感覚で忘れていないかチェックすることはできないかな?」
そんなときにやってほしいのが、この「タイムカプセル暗記ゲーム」です。

「タイムカプセル暗記ゲーム」で
絶対に忘れない記憶をつくる

★タイムカプセル暗記ゲームのルール★
(1) 暗記したい参考書・単語帳を用意し、範囲を区切り目標を定める。
「よし、この単語帳で100個ずつ覚えよう!」「この参考書を5ページずつ暗記しよう!」など、とにかく目標を持ってみます。

(2) 一通りその範囲を暗記したな、と感じたらその範囲の20問テストを作成する。
問題の形式は何でもOKです。「Qこの単語の意味はなんですか?」といった一問一答のものでも、「Qこの単語の意味を次から選びなさい」といった選択式のものでも、「Q次の空欄に当てはまる言葉を入れなさい」といった穴埋め問題でも、もしくはそれらをすべてミックスしてもOK。20問テストを作ってみます。

(3) 作成したテストをコピーして、保管しておく。
保管している間はこのテストを見てはいけません。このテストこそ「タイムカプセル」なのですから。

④ 2日間「テスト勉強」をした上で、3日後、このテストを解いてみる。
満点が取れればゲームクリア!

 「タイムカプセル」は見てはいけませんが、その範囲の復習はしてみましょう。満点を取れるように、テスト勉強するのです。ただし、テスト当日はなるべく見ないようにしましょう。特に直前に答えの確認をしてしまうのは避けましょう。

そしてテストは、18点でも19点でもダメです。満点が取れなければ『ゲームオーバー』です。3日前の自分の作ったテストで満点が取れるかを本気で試してみます。3日前の自分と、真剣勝負するのです。ゲームオーバーなら、もう一度きちんとその範囲を覚え直しましょう。そうして次の日、もう一度テストです。満点が取れるまで、繰り返しましょう。

 「自分で作ったテストだし、間違えるわけないじゃん!」と考える人もいると思いますが、そういう人はとりあえず一度、このゲームを試してみてください。意外と、『満点』が取れないです。

 「うわ!? この単語忘れてる!」
「あれ!? スペルミスがある!」など、復習していないと、なんだかんだでミスをしてしまいがちです。

なぜか? 簡単です。それは、問題を作ったのが自分だからです。この世で一番、自分の暗記しにくい単語や自分が忘れそうな言葉などを知っている、最高の出題者。それが自分です。そんな3日前の自分が、「満点を取らせないように作った」テストです。簡単には満点が取れません。

だからといって「解けるような簡単な問題を作ろう」と思ってはいけません。自分と自分との真剣勝負であるからこそ、定着するのです。問題を作る時は真剣に、解く人が満点を取れないように問題を作る。問題を解く時も真剣に、事前に復習をしつつ、満点を取れるように頑張る。このゲームを真剣にやればやるほど、過去の自分と切磋琢磨して、暗記したことが定着するようになるのです

私が100個ずつ暗記をしようと決めて、このゲームをしてみた時のこと。初めの100個のテストは、問題なく満点が取れました。しかし満点が取れた時、なんだか悔しくなりました。

 「『問題を解く側』としては満点は嬉しいけれど、『問題を作った側』としては、なんだか悔しいな」
そして、次の100個のテストに関しては15点でした。悔しかったから、問題を難しく作ったのです。
「こうなると、『作った側』としては嬉しいけど、『解く側』としては悔しいぞ」
そんな風に、問題を難しく作るのと、その問題を必死に解くのとで一生懸命になり、気が付いた時には2000語の単語帳はすべて暗記していました。

そのテストを友達に見せたら、「なにこれ! 難しく作りすぎだろ!」と言われました。熱くなっていて気付きませんでしたが、問題を作る側として満点を取らせないように意地悪で難しいテストを自分に課していたのです。

最近になって当時のテストを自分で見返してみましたが、確かに難しい。紛らわしい選択問題やスペルミスしがちな単語、複雑な単語のオンパレードでした。でも、自分は難なく満点が取れました。暗記が定着していたようです。

また、ちょっと悔しくなりました。

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    東京大学2年生。1996年生まれ。 東大輩出者ゼロの無名校でゲームにハマり、落ちこぼれ、学年ビリに。 偏差値35の絶望的状況から一念発起して東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で、箸にも棒にもかからず不合格。崖っぷちの状況で「ゲーム式暗記術」を開発し、みるみるうちに偏差値が向上。東大模試第4位になり、奇跡の東大合格をはたす。 現在は、かつての自分と同じような崖っぷちの受験生に、家庭教師として勉強を教えている。 教え子の一人は、英語が絶望的な成績だったにもかかわらず、「ゲーム式暗記術」で、見事、東京外国語大学に合格している。大学では、東京大学で44年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める傍ら、東京大学で25年の歴史がある「法と社会と人権ゼミ」のパート長も務めている。 その他、学外では中小企業庁の事業「ふるさとグローバルプロデューサー育成支援事業」にも参加している。 趣味はゲーム。テレビゲームはもちろん、スマホゲームからカードゲームまで幅広くプレイ。特に、高校生時代にハマった「女神転生シリーズ」は100時間以上プレイした。


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