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新聞記事から学ぶ経営の理論
【第6回】 2011年6月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
渋井正浩 [エムエス研修企画 代表取締役]

利益日本一のホンダは
なぜ小型ジェット機事業に参入するのか

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トヨタを抜き、日本一になった
ホンダの強さとは

 例年5月の中旬は、3月期決算企業の決算発表が行われ、新聞やビジネス誌の誌面をにぎわせます。今年も大手企業の決算が出そろい、純利益日本一は自動車メーカーのホンダになりました。その純利益額は5340億円。同社が利益日本一に輝くのは初めてのことです。そんな日本企業を代表する1社のホンダですが、意外な新規事業に乗り出していることはあまり知られていません。今回はホンダが乗り出している新規事業の勝算をポーターの「参入障壁」理論で分析してみます。

 日本の自動車メーカー上位3社のトヨタ、日産、ホンダといえば、日本版ビッグスリーとも言われ、日本経済のけん引役です。この3社の中で、リーマンショック以降の2009年3月期から2011年3月期までの3年間で常に利益が一番大きかったのがホンダです。

          自動車大手3社の純利益額の推移

 

 

 

 

 2008年秋に起こったリーマンショックの影響をまともに受けた2009年3月期決算は、日本企業の多くが赤字に転落し、トヨタ、日産も多額の損失計上を余儀なくされました。ところがその中でもホンダだけは黒字に踏みとどまり、以降10年3月期、11年3月期と3社の中でもっとも利益を上げ、11年3月期では他の業界の会社も含め、とうとう利益日本一にまで上り詰めました。

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渋井正浩 [エムエス研修企画 代表取締役]

1988年東北大学経済学部卒業、協和銀行(現りそな銀行)入社。主に本社にて法人向け融資審査を担当。2005年りそな銀行を退職し、エムエス研修企画入社。現在は主に企業向けの人事研修コンサルティング、研修コンテンツ作成を中心に活動中。
ホームページ: http://www.womanf.co.jp/
ブログ: http://ameblo.jp/sibuyanohiro/
 


新聞記事から学ぶ経営の理論

経営理論は、具体的な例とともに覚えるのがもっとも効果的。本連載では、新聞や経済誌の記事を題材にし、コトラーやポーターなどの著名な経営理論を解説します。経営理論は難しいと思っていた人でも、目から鱗です。また何気なく読んでいた記事が意味するところも、より深くわかるようになります。

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