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「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

今どき夫婦の別れは“恨みつらみ”と無縁になった?
離婚式プランナーが明かす「離婚式」の不思議な舞台裏

宮崎智之 [フリーライター]
【第9回】 2011年6月13日
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 前回は女性の“二股志向”について取り上げた。しかしながら、二股をかけるのは女性だけではなく、男性も同じ。恋人にバレてしまえば面倒な一悶着が起こることになり、当然、既婚者の場合は「離婚」という二文字を相手から突きつけられてしまうことになる。

 6月1日に厚生労働省が発表した「人口動態統計月報年計(概数)」によると、2010年に結婚したカップルは70万213組いたが、一方で25万1383組もの夫婦が離婚を決断している。結婚が難しくなっている現状で、婚活に四苦八苦する人の中からは「離婚は贅沢だ」との声まで出てきている。

 しかし、配偶者からDV被害を受けているケースなど、明らかに離婚を選択した方が当人にとって良いケースがあることも事実。また、当事者同士にしかわからない苦労も男女間には付きもののため、必ずしも「贅沢だ」の一言では片づけられない。

 そもそも、出会いの数だけ別れもあるわけで、離婚に至るリスクがゼロになることはない。どんなに仲が良い夫婦でも、ほんの少しのすれ違いが大きな溝を生み、心が冷め切ってしまうこともある。最近では、「熟年離婚」も問題となっている。

大量のロス婚が発生する背景には
「出会いの変化」と共に「別れの変化」も

 大量のロス婚たちが出現する原因は、何も「出会いの変化」ばかりではない。今回はもう1つの大きな原因である「別れの変化」に焦点を当ててみたい。

 実際、「別れの変化」を象徴するようなトレンドは少なくない。最近では、「円満離婚」をプロデュースし、前向きな再出発のために「結婚式」ならぬ「離婚式」を挙げる人が増えているという。

 にわかに信じられない話だが、一度は愛し合った仲だけに、せめて最後くらいは円満に別れたいと思うのも人情だ。離婚が増え続けるなか、こうしたニーズが増えるのも、必然なのだろうか。

 日本初の離婚式プランナーであり、これまで75組の離婚式をプロデュースした寺井広樹さん(31歳)に、「離婚式」の現状や最新の離婚事情について聞くことにした。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

日本は「結婚受難」の時代に突入した。街やオフィスには、「出会いがない」と焦る独身者や「結婚に疲れ果てた」と嘆く既婚者が溢れている。一昔前の日本人なら誰しも得られた「結婚」という当たり前の幸せを、得ることができない。夢や希望を失った「ロス婚」(ロスコン)な人々が増殖する背景には、いったい何があるのか? 婚活や結婚生活に悩みを抱える人々の姿を通じて、「日本人の結婚」をいま一度問い直してみよう。

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