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2011年6月13日
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ゴールドラット博士を悼んで
親交の深かった二人の日本人からの追悼文

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世界的ベストセラー『ザ・ゴール』の著者であり、TOC(Theory of Constraints:制約理論)の提唱者であるエリヤフ・M・ゴールドラット博士が、6月11日(土)イスラエル・エルサレム郊外のご自宅にて逝去されました。享年は64歳でした。
ゴールドラット博士を悼んで、日本でも親交が深かった岸良裕司氏と三本木亮氏による追悼文を掲載いたします。

ゴールドラット博士の死を悼んで
岸良裕司【ゴールドラット・コンサルティング・ディレクター兼日本代表】

 6月11日、ゴールドラット博士が、肺ガンのため亡くなりました。家族全員に看取られての穏やかな最後だったそうです。

 もともと博士はデフォールトで、生来、血液中の赤血球の数値がはるかに高いという病気を抱えていました。そのため血栓ができやすく、生きているのが不思議であると言われていました。その一方で、同時に血液が凝固しにくいという病気も抱えていて、このバランスの妙で生きていました。この4月に受けた定期検査の際に、偶然、肺ガンが見つかりました。しかし血液の持病が、放射線治療を難しくさせ、治療は困難を極めていました。

 ガンが見つかっても、博士は、最後まで博士でした。博士は、自らの体の変調を、Cause&Effect(因果関係)で分析していて、血液の病気と組織の病気についてのメカニズムとか、医療システムの問題とか、相変わらず子どものようにイキイキと分析していたのは、ほんの1週間前のことでした。

 実は、博士は60歳を迎え健康だったときにも、死を意識して“I hear clock”と言い、100年後、200年後に他の人ができないことだけをすると、自らの行き方を決めてきました。

 「60歳から、私が自らの寿命を意識して、日々を過ごしていたのは知ってのとおりだ。肺ガンに罹り、自らの生き方を再度じっくりと考えてみたが驚いた。もしも限られた時間しかなくても、自分の毎日の暮らしを変える必要がないことに気がついたのだ。毎日、それほどまでに充実し、意義のある暮らしを送っていることに、改めて気がつかされた。たとえいま、私がいなくなったとしても心配することはない。TOCを通じてすばらしいファミリーが世界中にできたこと。そして、私の肩の上に立って、進んでいくことを確信している。みんなが心配してくれているのはわかっているし、とてもうれしい。でも、みんなもわかっているように死ぬつもりはまったくない。これからも、みんなのジャマをしてやるから、そちらのほうを心配したほうがいいぞ!」

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