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2011年6月20日
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中野晴啓 [セゾン投信社長]

長期投資にまつわる、みんなが知りたいこと
長期投資のプロが明かす、投資信託は、この8本から選びなさい【最終回】

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私は、長期投資の魅力を多くの皆さんに知っていただきたいと、全国のいろいろな場所で、資産運用や投資に関しての話す機会を持つように努めています。

今回もこの6月に発売されたばかりの著書、『投資信託は、この8本から選びなさい。』より、私が多くの方からご質問を受ける、投資信託に関しての疑問や長期投資の考え方についてなどにおこたえしていきたいと思います。

Q1.「今はお金がない」ので、「もう少し、余裕が出来てから」、
投資を始めてはダメですか?

 「投資は余裕資金でやりましょう」。

 よくこのようなアドバイスをされる方がいらっしゃいます。確かに投資はリスクのあるものですから、衣食住など生活に必要な資金を充ててしまうと、いざ損失が生じた時、どうしようもなくなって解約せざるを得なくなり、その時点で損失を発生させてしまうということになります。

 世界経済はまだまだ右肩上がりで成長していきますから、全世界へ投資するコストの安い投資信託を買って、持ち続けていれば、多少、価格が下がることがあったとしても、その後の上昇によって損失はカバーできますし、逆にとても大きなリターンが返ってくることもあるはずです。

 その意味では、どうしても生活に必要なお金まで注ぎ込んで投資をしてしまうと、解約せざるを得なくなり、損失を実現させることになってしまいます。

 でも、「余裕資金が出来たら投資しよう」という心構えでいると、いつまで経っても投資できないということにもなりかねません。恐らく、そんなに余裕を持って生活が出来ている人など、ほとんどいないでしょう。

 毎月のお給料から生活に必要なお金、保険の掛け金、各種ローンなどを払っているうちに、もうお給料袋の中身は空っぽという方も少なくないと思います。それでも、何とかして将来、お金に困らないような対策を考える必要があるからこそ、投資をするわけです。

 なので、毎月のお給料をもらったら、そこから各種必要経費を差し引いて、余ったお金で投資をするという発想を、逆転させる必要があります。

 つまり、毎月のお給料から、「これだけなら何とか続けることができる」という金額を弾き出し、それをまず差し引いて投資に回してしまうのです。そして、残ったお金で生活するようにしましょう。それは無駄な保険を解約したり、行ってもいないスポーツクラブを退会する、もしくは飲みに行くのを1回減らす、といったようなことで簡単に実現できるかもしれません。

 ちなみに、この本でお勧めした8本の投資信託のうち7本が1000円~5000円といった少額からの「コツコツ積立投資」ができるものです。

 積立スタイルであれば、元手がなくても長期投資が始められます。まずは5000円でもいいので積立を始めてみましょう。長期で積立を続けていくことで、将来大きくお金が育ちます。

Q2.購入した後、ほったらかしはダメと言われました。
「リバランス」は必要ですか?

  リバランスとは、1年に1回など期間を決めて、投資配分を見直すことです。複数の投資信託を購入している場合、必ずやって欲しいことなのですが、最初から国際分散投資を行なっている投資信託であれば、投資信託会社が随時やってくれますから、はっきりいって必要はありません。

 ですから、出来るだけ資産運用に煩わされたくないという人は、国際分散投資型の投資信託を買った方が良いでしょう。

 実は、『長期投資のキモはリバランスにあり』と言っても過言ではありません。しかし、自分で資産の分散を考えて、最低でも年に1回は全体の投資比率をチェックして…ということを行なうのは、忙しい方や、資産運用が苦手だと思う方には大変ハードルが高いのではないでしょうか。

 こういったことが面倒だと感じるのであれば、やはり私がおすすめする8本の中から選ぶとよいのではないでしょうか。

 1本で、世界中の株式や世界中の株や債券などに投資する投資信託を購入して、リバランスなど面倒なことはすべて投資信託会社にお任せすればいいのです。そうすれば、ほったらかしでも大丈夫です。

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中野晴啓(なかの・はるひろ) [セゾン投信社長]

1987年明治大学卒、クレディセゾン入社。セゾングループの金融子会社にて資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ運用責任者としてグループ資金の運用のほか、外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がける。2006年セゾン投信(株)を設立、2007年4月より現職。現在も全国各地で講演やセミナーを行い、社会を元気にするための活動とともに積み立てによる長期投資を広く説き続け、「積立王子」と呼ばれている。著書に『投資信託はこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)、『預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている』(講談社+α新書)ほか多数。


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