「自分は医師に向いていない」と気づいた瞬間から変わった
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

「お金持ちになりたい」――高校時代からの関心
高校時代から、僕の関心は「お金持ちになること」にあった。
ただ、僕の周りの医師たちは、実はお金のことはそんなに重視していない。目の前にいる患者さんのことだけを考えている人が、圧倒的に多いんだ。
医療現場で感じた“違和感”
こんなふうにいうと、美辞麗句を連ねているように思われるかもしれない。
けれど、残念ながらもう社会復帰ができないような高齢の患者さんに対しても、ただ生き永ながらえさせることだけを目的とした治療を懸命にする医師は多い。
ところが僕は、経済的な観点からも、そうした医療行為をどうしても「よし」とは思えなかった。
「自分は医師に向いていない」と気づいた瞬間
そうやって自分は医師に向いていないと気づいたとき、めちゃくちゃ悩んだ。
「間違った道を選んでしまったかもしれない」と思ったものの、医師国家試験を目前に控えて、もう引き返すこともできない。
働き方を見直し、投資家としての人生へ
そこで、医学生の時点で、医師としてほどほどに働きながら、株式投資でお金持ちになる、とライフプランをシフトしたんだ。
そのため専攻も、24時間・365日呼び出しが当たり前の外科や産婦人科ではなくて、「麻酔科」を選んだ。
麻酔科医という選択
ちなみに麻酔科医は、手術や医療処置の際、患者さんが痛みを感じないように麻酔を施すと同時に、その安全性を確保する医師だ。
全身麻酔や局所麻酔を適切に使い分け、手術中の患者さんの呼吸・血圧・心拍数といった「バイタルサイン」をモニタリングして、必要に応じて薬剤や処置で調整する。
手術室では外科医と連携し、患者の命を守る裏方でありつつ、緊急時には迅速な判断が求められる重要な役割を担う。また、痛み管理の専門知識を生かして、慢性疼とう痛の治療や緩和ケアに関わることもある。
投資との出会いは“あの一冊”から
そもそも、なぜ株式投資に目を向けたのか?
それは、20歳のときに読んだ1冊の本の影響が大きかった。アメリカの投資家ロバート・キヨサキのベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』という本だ。
当時、大ブームになったこの本を読んで、あらためて「やっぱり世の中はお金だ」という思いが強くなった。
この本では「不動産投資」を主にすすめていたけれど、不動産は学生の身分ではとても買えるものではない。ならば、「株しかない」と思ったわけだ。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。