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現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術
【第17回】 2017年5月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
西岡壱誠

浪人して東大に入った現役東大生が教えるマル秘勉強テクニックとは

偏差値35の落ちこぼれが 奇跡の東大合格をはたした、『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』。本連載では同書の勉強嫌いでも続けられるゲーム式暗記術や、東大生の勉強にまつわるエピソードを紹介していきます。「英熟語ポーカー」「単語マジカルバナナ」「メモリーチェックゲーム」「暗記復讐帳ゲーム」など英語、資格試験……なんにでも使える24のゲーム式暗記術に注目です! 今回は現役東大生である著者の西岡壱誠氏が語る、浪人東大生の勉強テクニックです。

東大の中でも、「頭がいい勉強法」「効率のいい勉強スタイル」を持った人たちがいます。
よくよく話を聞いてみると、そんな彼らに共通しているのは『浪人して東大に合格した』という事です。

「えっ、一回東大に落ちた人の勉強法なんて、良くないんじゃない?」
と思う方もいるでしょうが、実は浪人生こそが勉強のプロなのです。
彼らは、一度東大に落ちて「自分のどういう勉強法が悪かったのか」「どうすれば成績が上がるのか」を一年間突き詰めて考え、そしてそれが実を結んだ人たちです。

逆に、現役で難なく東大に合格した人は、実は元から何の工夫もなく勉強ができる人の方が多いわけです。
つまり、浪人して東大に合格した人の勉強法の方が、役に立つのです。
そんなわけで、今日はそんな浪人東大生の勉強法を、お伝えしたいと思います。

(1)ノートは書き写すだけにしない

浪人して東大に合格した人の特徴として、『どんな授業でも、ノートは書き写すだけにしない』というものがあります。
例えば授業を受けていても参考書の内容をまとめていても、多くの場合「先生が黒板に書いたこと」「参考書に書いてあること」を丸写ししてしまうパターンが多いです。

しかし彼らは、様々なテクニックを使って『書き写すだけ』になることを避けているのです。
例えば顕著なのが、ノートを書き始める前に縦に一本線を引く学生が一定数存在するということです。一本線を引くことで左:右で4:1にノートを分けて、左側に板書・本筋のまとめを書いていきます。

そしてポイントなのが、右側には本筋の情報を補完できる内容を書いていくということです。
「教科書の何ページに似たような事が書いてあった」
「黒板には書かなかったけど、先生はこんな事も言っていた」

といった具合に、補足情報を右側に書き足していくのです。

こうすることによって、書き写すだけではなく、必要な情報を取捨選択しながら、本筋を補完する内容を、書き写す部分はそのままにノートに書いておく事ができるのです。

(2)付箋をうまく使う

『書き写し』を避けるテクニックとして、付箋を使う学生も多いです。
それも、ただ重要なところに付箋を貼るだけではありません。補足情報や疑問を、付箋に書き込むのです。

「この単語はこんな意味も含まれている!」
「これについて詳しくは〇〇Pを参照!」

といった風に、先ほど述べたテクニックの右側に書いていた補完情報と同じようなことを書いてノートに貼っておくのです。

またはこんな使い方も。
「〇〇ってなんだろう?わからないから後で先生に聞いてみよう!」
「これについては参考書で後で確認」
といった風に、ノートを取る上で疑問に思ったこと、確認すべき事項などを書いて、貼っておくのです。
解消されたら剥がして捨ててしまえば、ノートが汚くなる事もなければ、忘れる事もありません。

これはノートを書くときに留まらず、参考書を読んでいる時・単語帳をやっている時にも、疑問を書き込んだ付箋を貼っておく、というような使い方をする事もできます。

こんな風に、浪人した東大生の多くは『ノートにただ写すだけ』ということをしないで、様々なことをしているのです。

(3)インプットだけを重視しない

ではなぜ、浪人東大生は『ただ写すだけ』をしないのでしょうか?
それは、彼らの多くが『インプットを重視しすぎて失敗した経験』を持つからです。

東大の入試問題は、記述式の問題が9割以上で、しかも一つの知識の深い所を聞いてくるパターンが多いです。
そうすると、「ただ知識を詰め込んだだけ」「ただノートに書き写しただけ」では合格できないのです。きちんと、その知識の深い所や疑問に思うようなポイントを解消しなければ点に繋がらないのです。

東大に一度落ちた人間は、この事実に気付くのです。「ただ知識を入れるだけの、インプットではダメなんだ。疑問を持って、知識を深掘りして、アウトプットしながら勉強する事が重要なんだ」、と。
だからこそ彼らの多くは『ただ写すだけ』を避け、多くの場合は「本当に頭に入ったかどうか」をチェックするアウトプットの時間の方を長くとります。テストを作ってみたり、何も見ないでどれだけ覚えているかを確認したり、そんな風にインプットよりアウトプットを重視しているのです。
一度落ちた失敗から、そういうことを学んで勉強しているのですね。

さて、浪人東大生の勉強テクニック、いかがでしたか?
はじめにも述べましたが、一度失敗した彼らの勉強法だからこそ、役に立つポイントがあると思います。皆さんも是非、実践してみてください!

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東京大学2年生。1996年生まれ。 東大輩出者ゼロの無名校でゲームにハマり、落ちこぼれ、学年ビリに。 偏差値35の絶望的状況から一念発起して東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で、箸にも棒にもかからず不合格。崖っぷちの状況で「ゲーム式暗記術」を開発し、みるみるうちに偏差値が向上。東大模試第4位になり、奇跡の東大合格をはたす。 現在は、かつての自分と同じような崖っぷちの受験生に、家庭教師として勉強を教えている。 教え子の一人は、英語が絶望的な成績だったにもかかわらず、「ゲーム式暗記術」で、見事、東京外国語大学に合格している。大学では、東京大学で44年続く書評誌「ひろば」の編集長を務める傍ら、東京大学で25年の歴史がある「法と社会と人権ゼミ」のパート長も務めている。 その他、学外では中小企業庁の事業「ふるさとグローバルプロデューサー育成支援事業」にも参加している。 趣味はゲーム。テレビゲームはもちろん、スマホゲームからカードゲームまで幅広くプレイ。特に、高校生時代にハマった「女神転生シリーズ」は100時間以上プレイした。


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