「トヨタショック」のシリコンバレーで感じた自動車産業の大変革米エヌビディアはジェンスン・ファンCEOの基調講演でトヨタとの連携をサプライス発表した Photo by Kenji Momota

米国でウーバーの利用は
すっかり日常的な行為になった

 米シリコンバレーの一角、サンノゼ市内のホテルの部屋。スマホでUber(ウーバー)のアプリを立ち上げ、スタンフォード大学近くのオフィスの住所を入れ、28.94ドル(約3270円)のウーバーXを選択。ホテルの周囲には6台の空き車両があったが、そのうちの1台であるカルロスさんのカローラに決定し、到着まで3分との表示。

「トヨタショック」のシリコンバレーで感じた自動車産業の大変革リフト(写真前)、ウーバー(写真後)の参加車は、フロントガラスに専用ステッカーを張っている Photo by Kenji Momota

 案の定、フリーウエイ110号線は朝の渋滞。二人以上の乗車で走行可能なカープールレーンを走行しながら、通常レーンの2車線を走る一人乗車の渋滞の列を見ると、車内でお化粧をしたり、スマホでSNSをやったり、なにやら大声で歌っていたり、皆それぞれが憂鬱な気持ちを紛らわせようとしているように見える。

 自動運転もいいが、結局は、こうしたA地点からB地点までの移動は“人の力”を借りて利便性を上げることで解消する、とつくづく思う。

 ヤフー本社があるサニーベール市あたりから渋滞は解消し、目的地到着。