保険会社が儲からない
ドアノック商品
筆者としては大変珍しいことだが、読者に生命保険を一つお勧めする。明治安田生命の「じぶんの積立」という商品だ。これは大変お得な保険なのでお勧めしたい。
ただし、三つの重要な注意点がある。
まず、課税される所得が見込めて、他の生命保険に入っていないか、もしくは毎年支払っている生命保険料がわずかであること。次に、この保険は毎月一口5000円から入ることができるが、二口、つまり毎月1万円を超える金額では加入しないこと。そして、この保険以外の保険をセールスされても、契約しない方がいいと強く申し上げておく。
思うに、この保険を売っても明治安田生命はほとんど儲からないだろう(だからこそ、加入者にとって良い商品であり得るのだが)。いわゆる「ドアノック商品」として、顧客との“縁”を作るために使い、その後の別の商品のセールスに保険会社の期待が掛かっていると推測される。
しかし、営業員が対面で売る保険は、ほとんどのものが保険会社の取り分(付加保険料など)が大きく、顧客にとっては不利益な商品だ。生命保険会社の 医療保険は、健康保険に入っていれば高額療養費制度があるので不要かつ不利だし、死亡保障の生命保険はネット生保か共済でシンプルなものに入る方がずっと有利だ。