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「引きこもり」するオトナたち

「引きこもりゼロの社会」はつくれる!?
当事者の多くを社会復帰させた企業の秘密

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第72回】

 『ひきこもりゼロの社会はつくれる』

 タイトルのキャッチとはいえ、そう言いきるCDを6月24日に発売し、話題になっているのが、当連載の第62回でも紹介したIT系企業「㈱アイエスエフネット」(東京都港区赤坂)の渡邉幸義社長だ。

履歴書を見ずに社員を採用
実はその中に元「引きこもり」がいた!

 CDは、3部構成。第1部では、渡邉社長が自らの実践を基に、「引きこもり就労」の難しさを語る。

 同社は、スマートフォンなどのソフトの新しい技術を担う。新しい雇用が生まれるとの渡邉社長による当初からの読み通り、従業員は2000年に設立時の4人から、現在は2000人にまで増えた。

 しかし、エンジニアを育てていかなければいけないという事情から、渡邉社長は「未来における自分のヤル気にコミットしてくれる」人材を求めた。そのため履歴書が、あまり意味のあるものではなくなって、履歴書を見ないで採用するようになったという。

 そんな渡邉社長がある日、社員たちと車座で話をして、驚いた。

 「君は以前、何やってたんだ?」と聞くと、「実は、僕はずっと働いていませんでした」「僕は発達障害を持っているんです」などと明かす社員たちがいた。そうして話していくうち、意外なことに同社社員の約3割は、一見、就業の非常に難しい人たちで構成されていたというのである。

 「なんだ、そうか!」

 渡邉社長は、CDでこう語る。

<こういう方々も立派に働ける。僕らは入口のところで、この人たちは、きっとやれっこないと(決めつけていたのではないか)…>

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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