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マレーシア大富豪の教え
【第12回】 2017年6月17日
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小西史彦

なぜ、マレーシア大富豪は
欧州の「超」大富豪に宣戦布告したのか?

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いまメディアで話題の「マレーシア大富豪」をご存じだろうか? お名前は小西史彦さん。24歳のときに、無一文で日本を飛び出し、一代で、上場企業を含む約50社の一大企業グループを築き上げた人物。マレーシア国王から民間人として最高位の称号「タンスリ」を授けられた、国民的VIPである。このたび、小西さんがこれまでの人生で培ってきた「最強の人生訓」をまとめた書籍『マレーシア大富豪の教え』が刊行された。本連載では、「お金」「仕事」「信頼」「交渉」「人脈」「幸運」など、100%実話に基づく「最強の人生訓」の一部をご紹介する。

「色眼鏡」をかけたまま一生を終えるのは悲しい

 私は、24歳のときにお金もコネもないままマレーシアに移住しました。
 華僑、回教徒、欧米人など人種のるつぼですから、差別、蔑視など根深い問題と向き合いながら生きて来ました。かつて、欧米人の同業者につるし上げにあうなど(連載第10回)、私自身がその被害にあうこともたくさんありました。

 はじめは、苦労したこともありましたが、そんな経験を繰り返すうちに、人種などという本質とは無関係なことで「引け目」を感じるのはバカらしいと思うようになりました。私に言わせれば、人間というものは無意識のうちに、いろいろな「色眼鏡」をかけている。そんな「色眼鏡」をとって、相手のあるがままの人間性を見る。そして、それに応じた対応をすればいいと思うようになったのです。

 これは、人種間の差別、蔑視だけではなく、もっと身近なところでもよく見かける問題ですね。たとえば、部下の意見を軽んじる上司もいれば、上司の意見に反論することを躊躇する部下もいる。子会社を軽んじる親会社の社員もいれば、親会社の横暴に口をつぐんでしまう子会社の社員もいる。これでは、フェアネスが実現することはありません。こんな「色眼鏡」をかけたまま一生を終えるのは、考えただけでも悲しいことだと思います。

 大切なのは、世の中を「あるがまま」に見る目を養うことです。上司だからといって、親会社だからと言って、それだけで上等なものであるわけではない。肌の色によって、人間に差があるわけではない。どこにも優秀な人もいれば、そうではない人もいる。誠実な人もいれば、そうではない人もいる。その当たり前の現実を、あるがままに素直な目で見ることに尽きるのです。

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    小西史彦

    小西史彦(こにし・ふみひこ)
    1944年生まれ。1966年東京薬科大学卒業。日米会話学院で英会話を学ぶ。1968年、明治百年を記念する国家事業である「青年の船」に乗りアジア各国を回り、マレーシアへの移住を決意。1年間のマラヤ大学交換留学を経て、華僑が経営するシンガポールの商社に就職。1973年、マレーシアのペナン島で、たったひとりで商社を起業(現テクスケム・リソーセズ)。その後、さまざまな事業を成功に導き、1993年にはマレーシア証券取引所に上場。製造業や商社、飲食業など約50社を傘下に置く国民的企業グループに育て上げ、アジア有数の大富豪となる。2007年、マレーシアの経済発展に貢献したとして同国国王から、民間人では最高位の貴族の称号「タンスリ」を授与。現在は、テクスケム・リソーセズ会長。既存事業の経営はほぼすべて社長に任せ、自身は新規事業の立ち上げに采配を振るっている。

     


    マレーシア大富豪の教え

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    「マレーシア大富豪の教え」

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