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ソーシャルメディア進化論

【第3回】「2ちゃんねる」は永遠に不滅?!

価値観のソーシャルメディアは、“本音”が語れる場であることが重要

武田 隆 [クオン株式会社 代表取締役]
【第3回】 2011年8月2日
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前回までで、ソーシャルメディアが「何を拠りどころとするか」によって2つに大別できることを確認した。
さて、今回はソーシャルメディアを分類する際のもうひとつの軸、「求めるもの」に目を転じてみよう。この軸は「関係構築」と「情報交換」という2つに大別できる。関係構築のソーシャルメディアの雄は、フェイスブックやミクシィといったSNS。そして情報交換のソーシャルメディアには、日本最大の電子掲示板「2ちゃんねる」も含まれる。

【第1回】「ソーシャルメディアは死んだ」と言われる日は近い…?」から読む
【第2回】「ソーシャルメディアとサクラの微妙な関係」から読む

2ちゃんねるは社会の「現在」を伝える一大メディア

武田隆(たけだ・たかし)エイベック研究所 代表取締役。日本大学芸術学部にてメディア美学者 武邑光裕に師事。「日本の伝統芸術とマルチメディアの融合」を学ぶ。1996年、学生ベンチャーとして起業。企業のウェブサイト構築のコンサルテーションを足掛かりに事業を拡大し、多数の受賞を得るも、企業と顧客の距離が縮まらないインターネットサービスの限界に悩む。クライアント企業各社との数年に及ぶ共同実験を経て、ソーシャルメディアをマーケティングに活用する「企業コミュニティ」の理論と手法を独自開発。その理論の中核には「心あたたまる関係と経済効果の融合」がある。システムの完成に合わせ、2000年同研究所を株式会社化。その後、自らの足で2000社の企業を回る。花王、カゴメ、ベネッセなど業界トップの会社から評価を得て、累計300社にシステムを導入。当ドメインでは日本最大。コミュニティには60万人を超える消費者が集まる。1974年1月生まれ。海浜幕張出身。

 誹謗中傷が多いことで有名な「2ちゃんねる」が、なぜ人気があるのか不思議に思ったことはありませんか?

 2ちゃんねるの画面表示のレイアウトは、発言されたばかりの最新スレッドが画面の左上から順番に並び、最も目立つように設計されています。一見、文字の羅列のみで荒削りに見えるデザインですが、情報の更新、ただその一点のみを強調してほかをばっさりと切り捨てたことで「現在」を演出することに成功しています。

 2ちゃんねるでは、ありとあらゆる切り口の情報が交換されています。スレッドと呼ばれるいわば章にあたるものの数は、ある瞬間をとっても1万を超えます。

 とても小さな話題であってもスレッドは立ちます(その中には、さほど有名でない個人や組織すらも含まれます)。それが「現在」の話題となればあっという間に大きなスレッドに発展します。

 2ちゃんねるにアクセスすれば現在がわかる。現在に触れられる。自分も含めた参加者たちと現在において一緒になれる。そのメディアに触れる全員が参加者となります。

 マスメディアは視聴者を「大衆」と呼びますが、2ちゃんねるはそれを「個人の集合」であるとします。このあたりの人気があるかぎり、2ちゃんねるは生き残るのだろうと思います。

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武田 隆(たけだ・たかし) [クオン株式会社 代表取締役]

日本大学芸術学部にてメディア美学者武邑光裕氏に師事。1996年、学生ベンチャーとして起業。クライアント企業各社との数年に及ぶ共同実験を経て、ソーシャルメディアをマーケティングに活用する「消費者コミュニティ」の理論と手法を開発。その理論の中核には「心あたたまる関係と経済効果の融合」がある。システムの完成に合わせ、2000年同研究所を株式会社化。その後、自らの足で2000社の企業を回る。花王、カゴメ、ベネッセなど業界トップの会社から評価を得て、累計300社のマーケティングを支援。ソーシャルメディア構築市場トップシェア (矢野経済研究所調べ)。2015年、ベルリン支局、大阪支局開設。著書『ソーシャルメディア進化論』は松岡正剛の日本最大級の書評サイト「千夜千冊」にも取り上げられ、第6刷のロングセラーに。JFN(FM)系列ラジオ番組「企業の遺伝子」の司会進行役を務める。1974年生まれ。海浜幕張出身。


ソーシャルメディア進化論

花王、ベネッセ、カゴメ、レナウン、ユーキャンはじめ約300社の支援実績を誇るソーシャルメディア・マーケティングの第一人者、エイベック研究所の代表取締役 武田隆氏が、ダイナミックに進化し続けるソーシャルメディアの現在と未来に独自の視点から迫る!

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