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東京23区「安心・安全な街」~あなたが住む地域の真のリスクと防災力

目黒区――「女性が憧れる街」の真骨頂は、隠れた安全・安心ブランドにあり!

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],一般社団法人東京23区研究所
【第5回】 2011年8月24日
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 東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生したら、東京23区の西半分は震度6弱、東半分は震度6強の揺れに襲われると、東京都は想定している。

 震度6弱とは、「立っていることが困難な揺れ」。震度6強は、「立っていることができず、這わないと動くことができない揺れ」。言葉だけでは、今ひとつ実感がわかない。目黒区の『地震の学習館』に行けば、揺れの強さをリアルに体験できる。

大地震が発生すると出火危険度は増大
延焼リスクが広がりやすい都市構造

 首都直下地震が発生したとき、目黒区でまず肝に銘じておかなければならないのは、火災のリスクである。想定される焼失棟数は、区内の全建物の29%。その数は1万5000棟を上回る。区内を北部、中部、南部に3分割した中部エリアで、特に注意が必要だ。

 東京消防庁のシミュレーションによると、大地震に伴う目黒区の出火危険度は18位。だが、60分後の延焼危険度は9位へとハネ上がる。棟数ベースで見た耐火・準耐火造建物の割合が5割を超え、順位も7位と比較的不燃化が進んでいる目黒区で延焼のリスクが高いのは、都市の基盤構造に由来する部分が大きい。

 道路の総延長を区の面積で割った「道路線密度」は、台東区に次いで2位。しかし、平均道路幅員は逆に下から2番目。道路は多いが、幅が狭い。公園、グランドなどのオープンスペースの割合も、23区平均の半分に満たない最下位である。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

一般社団法人東京23区研究所

東京23区をさまざまな角度から調査・分析している。マーケティングレポートなどを発行。HPはこちら


東京23区「安心・安全な街」~あなたが住む地域の真のリスクと防災力

東日本大震災を機に、自分が住む地域の安全性を気にする人が急増している。世間一般に「安全」と言われている街でも、そうとは限らない場合があるし、「リスクが高い」と言われていても、本当は災害への耐久力が強い街もある。実際のところ、あなたが住む街の安心・安全度はどうなっているのか。この連載では、地震、犯罪、火事、交通事故といった現代社会の4大災難を中心に、東京23区の「防災力」をあらゆる角度から分析する。豊富なデータを基に、「安心・安全な街」の条件を考えてみよう。

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