近年、「恵比寿横丁」や「渋谷肉横丁」などの屋台村方式のネオ横丁が増え、出会いの場にもなっている。様々な婚活サービスが充実し、SNSなどで誰かと簡単に出会える時代なのに、なぜ女性たちは「飲み屋」というアナログな出会いに回帰しているのか。実際に横丁に通い詰める女性たちを取材し、その心境をレポートする。(取材・文/清談社)

続々生まれる「ネオ横丁」は
新しい出会いの場?

恵比寿横丁など「ネオ横丁」と呼ばれる飲み屋街が若者に人気だが、楽しく飲むだけでなく、「出会いの場」として見ている男女も増えているという(写真はイメージです)

 中年男性の巣窟だった昔ながらの居酒屋や、街の裏通りに連なる「横丁」に女性客の姿を見かけることが珍しくなくなった。

 特に人気なのは、吉祥寺の「ハーモニカ横丁」など、従来の横丁に新世代の店舗が進出し、イメージ刷新に成功した「ネオ横丁」と呼ばれる飲み屋街だ。しかし横丁ブームが一息つく中、いまや隣同士になれば自然に話しかけられるような客同士の距離の近さのせいで、男女の出会いの場となっているという。

 そんな「出会い系横丁」として有名なのが、2008年5月にオープンした「恵比寿横丁」だ。フード系施設のプロデュースを手がける「株式会社浜倉的商店製作所」が、休眠していた築40年以上の公設市場跡地をリノベーションして「横丁」として再生。昭和レトロを強調したフードテーマパークのような内装で、当初から隣り合った同士が一緒に飲めるように意図されており、恵比寿で楽しく飲める場所としてメディアなどに取り上げられた。

 こうして、近隣のサラリーマンや、横丁文化に入門したい女性が集うようになった恵比寿横丁だが、他にも同様の「ネオ横丁」が続々と生まれたためか、ひと頃のような盛り上がりはない印象。代わりに、出会いを求める男女が集う場になったという。実際に行って様子をうかがってみた。