年金額の増額がじわじわ効いてくるので、特に80歳以上での老後資金の減りが緩やかになります。

  (2)支出を減らすことについては、住まい、保険、介護の3つがポイントになるでしょう。

 それぞれにさまざまな対策が考えられますが、ここでは特にお勧めの対策だけを紹介してみます。

 まず住まいについては、今の自宅にこだわらず、住み替えも視野に入れることで、大きく生活費を削減できる可能性があります。

 老後の生活では、子どもが独立するために必要なスペースが少なくなったり、好みの環境が変わってくることで住み替えをする人が多くいます。また、身体機能が衰えた結果として、各種の介護施設への住み替えを余儀なくされる人も少なくありません。

 こうしたことを考慮して、ある時点でより小さな駅近マンションや地方物件に住み替えたり、安価な介護施設に住み替えたりすることで、資金計画をゆとりあるものに変えられる可能性があるでしょう。

 次に保険については、死亡保障と医療保障にわけて考えるといいでしょう。

 老後は高額な死亡保障の必要性が薄くなるので、ネット定期保険などを利用して、少額の死亡保障を確保するか、そもそも死亡保障はなくして、安価な葬儀保険だけにするのがお勧めです。

 現在では、高齢でも、またたとえ健康状態が思わしくなくても、入院さえしていなければ新たに加入できる葬儀保険がいくつか登場してきています。

 なかには月々1000円以下のワンコイン程度から加入できるものもあるため、こうした保険で葬儀代を確保すればいいのです(葬儀代の低価格化も進んでいます)。