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東京23区「安心・安全な街」~あなたが住む地域の真のリスクと防災力

練馬区――ゲリラ豪雨に夏型犯罪、地震には強いが「猛暑リスク」にご注意?

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],一般社団法人東京23区研究所
【第7回】 2011年9月7日
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 新しい都市型災害といわれるゲリラ豪雨。ごく限られた場所に突如発生するため、予測困難なことが「ゲリラ」と呼ばれる由縁だとか。

 しかし、その最大の特徴は、短時間に降る猛烈な雨の量にある。1999年7月21日に練馬区を襲った「練馬豪雨」は、ゲリラ豪雨の典型とされる。1時間当たりの雨量は、何と131ミリを記録した。

予測できないゲリラ豪雨も
備えあれば憂いなし

 東京の猛暑を伝えるニュースには、練馬が頻繁に登場する。練馬は本当に暑いのか?

 昨2010年、都内(島部を除く)8ヵ所の気象観測所で、延べ122回の猛暑日が観測された。うち練馬が37回。2位の八王子を大きく引き離すダントツの1位だった。

 こんなデータもある。体温より暑い37.5℃以上の日が、2010年に都内で6回記録された。その全てが練馬。昨年だけではない。2001年~2010年の10年間に、都内で37.5℃以上を記録した延べ36回のうち、半数近い15回が練馬で観測されている。

 気象庁の気象観測所がある練馬は、東京西北部の代表であり、練馬区だけが特別に暑いわけではない。しかしそれにしても、やはり練馬の夏は暑い。

 酷暑とゲリラ豪雨は、ともに都市のヒートアイランド現象を主要因とする、言わば兄弟の関係にある。2005年以降、今年の8月末までに、練馬区内で時間最大60ミリ以上の雨が降ったのは7回。平均すると年1回のペースだ。このうち6回が7~9月に集中している。

 1時間当たりの雨量が50~60ミリを超えると、マンホールから水が噴き出す恐れがある。それだけではない。下水の逆流は、トイレや浴室・洗濯機の排水口など、家の中からも起こり得る。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

一般社団法人東京23区研究所

東京23区をさまざまな角度から調査・分析している。マーケティングレポートなどを発行。HPはこちら


東京23区「安心・安全な街」~あなたが住む地域の真のリスクと防災力

東日本大震災を機に、自分が住む地域の安全性を気にする人が急増している。世間一般に「安全」と言われている街でも、そうとは限らない場合があるし、「リスクが高い」と言われていても、本当は災害への耐久力が強い街もある。実際のところ、あなたが住む街の安心・安全度はどうなっているのか。この連載では、地震、犯罪、火事、交通事故といった現代社会の4大災難を中心に、東京23区の「防災力」をあらゆる角度から分析する。豊富なデータを基に、「安心・安全な街」の条件を考えてみよう。

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