
児童精神科医による大ヒット書籍のコミカライズ版として、くらげバンチ(新潮社)で連載されている『ケーキの切れない非行少年たち』(原作/宮口幸治、漫画/鈴木マサカズ)。今回は、第2話「田町雪人との出会い」を掲載する。
某県の少年院で精神医療業務を勤める精神科医・六麦克彦は、問題を起こした非行少年たちにある法則を発見する。それは、「ケーキを3等分する」ことができないことだった。非行や異常行動の後ろに見える知能の問題を明らかにする――。
主人公の精神科医・六麦克彦が勤務する少年院は、「知的障害またはその疑いのある者及び、これに準じた者で処遇上の配慮を要する非行少年」が収容されている施設だ。六麦は、いつも、少年たちとの面談で「丸いケーキを公平に3等分できるか」と質問する。しかし、2等分はできても、3等分には切れない入所者が多い。
ある日、六麦は、4年前に少年院に収容されていた田町雪人が、逮捕されたことを知る。
4年前、田町は無免許運転、万引き窃盗、無銭飲食などを続けていて、少年鑑別所に入所し、軽度知的障害と診断されていた。六麦は診察で、田町に簡単な問題を解かせたり、質問をぶつけたりする。そしていつものように「ケーキの3等分」をお願いすると、彼もまた3等分には切れなかった。
原作者である宮口幸治は、児童精神科医として、実際に医療少年院の勤務歴がある。その経験から書いた『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)をマンガ化した作品だ。マンガの続きは「ケーキの切れない非行少年たち」でチェック!


