ガソリンの宅配まで登場、熱を帯びる米国デリバリーサービス競争YOSHIの公式サイト

自宅にガソリンを届ける
新手のデリバリーサービス

燃料タンクにガソリンがない。でも、ガソリンを入れに行く時間もない……こんな悩みを解消する新しいサービスが米国で始まった。ユーザーの自宅に定期的にガソリンを届け、同時にクルマの不具合をチェックするデリバリーサービスだ。

 この会社、名前はヨシ(YOSHI)と日本風だが、トップはニック・アレクサンダーという人物。サービス内容は、メンバーにスマホアプリを提供し、アプリのデータからユーザーがどれだけの頻度でガソリンを入れているのかを算出。そのサイクルを判断して、定期的にユーザーの自宅まで給油に出向く、という燃料のデリバリーサービスである。

 毎月20ドルの会費がかかるが、アレクサンダーさんは「ガソリン価格は町のスタンドと比べても高くない」という。「ガソリンスタンドまでガソリンを入れに行く時間と、その間に消費するガソリンなどを考えれば十分に元は取れる」と自信を見せる。ヨシの計算によると、メンバーは時間にして1年当たり10時間、ガソリン代にして同150ドル程度が節約できる、という。

 ヨシは2016年にサンフランシスコで始まったサービス。道路の渋滞、人口、車両の台数などの事情から、現在はロサンゼルスがビジネスの中心になっている。さらに今年はテキサスなどでもサービス提供を始める予定だという。 また会社の駐車場にガソリンをデリバリーする、という企業を対象にしたサービスも行っている。こちらは「最低4名のユーザーが加盟すること」が条件。4名以上が集まれば、毎週会社にサービス車両が訪れ、駐車場で車にガソリンを注入してくれる。企業による従業員サービスの一環として人気を呼びそうだ。