「SKYACTIV-X」は、
なんとハイブリッド車だった!!

 さらに驚いたのは、展示されていた「X」本体を見た時だった。

SKYACTIV-Xの本体。エンジン側面の大きな箱が「高応答エアサプライ」。エンジン前部にはマイルドハイブリッド用のモーターが見える Photo by Kenji Momota

 エンジン本体の側面に、大きな箱のようなモノを含めた装置がある。これがマツダが「高応答エアサプライ」と呼ぶ過給装置で、高圧な空気を短時間にシリンダー内へ送り込むためのもの。クランクシャフトからベルト駆動するため、“原理的にはスーパーチャージャー”なのだが、一般的にスポーツカーなどがエンジンの低回転域でトルクを増やす目的とはまったく違い、シリンダー内の理想的な燃焼のために空気の量を「コントロール」するのが目的だ。

 そして、エンジンには小さなモーターが装着されている。これは電動駆動用のモーターだ。エンジンの低回転域でのアシストを行うため、なんと“マイルドハイブリッド車”になっているのだ。これは今回、初めて分かった事実だ。

 マツダ関係者によると、現時点ではマイルドハイブリッド化について「世界各地でのCO2規制など総括的に考えて、コストをかけてでも、低回転域で性能向上のため「X」への標準装備化を検討している」という。

 こうした多種多様な技術を複合的に融合してまで、マツダは夢のエンジンの量産化を目指す。これぞ、マツダの企業哲学である。