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マイホームはこうして選びなさい
【第9回】 2011年9月27日
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長嶋 修 [株式会社さくら事務所 代表取締役社長]

100年もつ「お宝物件」を見極める8つのポイント

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見た目はきれいにお化粧して見栄えのする中古住宅でも、実は大きな問題があるかもしれない。逆に、見た目はみすぼらしい住宅でも、リフォームを施すと見違えるように生まれ変わる中古住宅もあるのだ。
中古住宅市場は玉石混交。お宝物件を見分けるためにはどうしたらよいか。代表的なチェックポイントをご紹介しよう。

マンションは1981年、一戸建て(木造)は2000年
以前か以降かがポイント

 建物の耐震基準はこれまで、大地震の教訓を受けるなどして何度も見直されてきた。

 このことについて「マンションは1981年以前か以降かがポイント」ということがよく言われる。これは1981年に「新耐震設計基準」として在来工法、ツーバイフォー、鉄骨、RCなどの構造について大幅に直しが行われたため。RCや鉄骨の建物を検討する場合は特に、建築確認申請年月日が1981年6月1日以降かどうかというのが大きな分かれ目だ。

 竣工(完成)年月日ではなく、確認申請の日付であることに注意しよう。それ以前の物件なら、耐震診断と必要に応じた耐震補強をしているかどうかを確認する。

 一方、木造軸組工法は2000年を基準に考えたい。というのも2000年にも大きな建築基準法改正があり、木造軸組工法(在来工法)の基準にかなりの見直しがあったからだ。

 例えば、新築時の地盤調査が事実上、義務化されたのはこのときから。そして金物種類の明確化、壁の配置にバランス計算が必要になったのもこの時点。この変更により、広い開口部などバランスが悪い建物をつくることは難しくなった。

 比較的最近の新築物件であっても、中には2000年の法改正内容を知らず、旧基準のまま施工されているものも。築浅の物件でも注意しよう。

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長嶋 修 [株式会社さくら事務所 代表取締役社長]

1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である株式会社さくら事務所を設立。以降、様々な活動を通して"第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント"第一人者としての地位を築いた、不動産の達人。
国土交通省・経済産業省などの委員も歴任し、2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。
複数の法人を経営する他、TV等メディア出演、不動産・経済セミナー講師、出版・執筆活動等、幅広く活躍中。『不動産のプロから見た日本経済の活路~「ポスト成長経済社会」を豊かに生きる方法』(PHP)他、著書多数。


マイホームはこうして選びなさい

これまで私たちのマイホーム選びは基本的に、交通や生活の「利便性」や地価といった、「価格」との兼ね合いを中心にしてきました。希望の立地条件を前提に、便利でかつ割安な物件を探すのが「賢いマイホーム選び」だと考えられてきたのです。
しかし、今回の東日本大震災では、大津波をはじめ地盤の液状化や斜面地でのがけ崩れで多くの住宅が被害を受け、土地の安全性がクローズアップされました。また、建物に被害はなくても上下水道など周辺のライフラインがダメージを受け、生活に深刻な影響が及ぶことも多くの人が認識しました。
これからのマイホーム選びでは、建物の耐震性が従来以上に重視されるとともに、土地の安全性やライフラインの災害対応力など従来あまり意識されてこなかったポイントも問われることになるはずです。
マイホームをめぐる状況が大きく変わろうとしているとき、最低限知っておきたい基本情報とマイホーム選びのヒントを提供するため、さくら事務所の総力をあげて書籍『マイホームはこうして選びなさい』を企画しました。今回の連載では、「マイホーム選び」を考える新しい道しるべとして、10回にわたりそのポイントをお伝えしていきたいと思います。

「マイホームはこうして選びなさい」

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