「神様が味方になる習慣」とは? 享年62歳で亡くなられた小林正観さんが、40年間の研究でいちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは? 「人間関係」・「仕事」・「お金」・「病気」・「子ども」・「運」・「イライラ」・「男女」など、あらゆる悩みが解決するヒントがあります。

「人生」=「自分が主人公の映画」と思えれば、
どんな事件も楽しめる

もし「人生」=「自分の書いたシナリオどおり」だとしたら?

 テレビがなかった時代につくられた映画より、現代の映画は、よりスペクタクルに、よりスリリングに、よりドラマチックになっている気がします。

 ところが、私たちの身近には、「もっと楽しく、ドラマチックで、スリリングで、ダイナミックな映画」が存在しています。

 その映画は、ストーリーが波瀾万丈で、次から次に事件や出来事が起きて、ラストシーンの予測がつきません。登場人物は、一人ひとりがじつに個性的で、おもしろく、楽しい人たちばかりです。

 さらに、その映画は、フルカラーの「立体映画」です。湯気の立ったおいしそうなコーヒーを飲むこともできるし、みずみずしいフルーツを手に取って食べることもできる。美しい山を登ることも、美しい海を泳ぐこともできます。

 映画の主演も、監督も、シナリオ(脚本)も、すべて「自分」です。

 映画のタイトルは『わが人生』。

 鑑賞料金は、「無料」です。

 この映画は、長編映画で、「自分」の寿命が尽きるまで展開します。もし、寿命が90歳だとするならば、30歳の人はあと60年、40歳の人はあと50年、50歳の人はあと40年続きます。

 眠るとき、「今日の分」の上映が終わります。目を閉じると「続く」と出て、翌朝、目を覚ますと「続き」がはじまります。

 この刺激的で楽しい映画を、さらに楽しくする方法があります。その方法は、「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句を言わないこと」です。

「偶然」の出来事も、じつは偶然ではないらしい。自分が生まれる前に、「自分でシナリオを書いてきている」ようです。

 目の前の出来事に納得できなくても、「自分の書いたシナリオ」である以上、誰かを恨んだり、呪ったり、感情的になるのは筋違いだとわかります。

「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」の5つを、私は「5つの戒め」として「五戒(ごかい)」と呼んでいますが、「五戒」を口にしないで3ヵ月から6ヵ月すると(個人差があるようです)、宇宙から「これをしてください」という提示が届くようです。

 この宇宙の提示を素直に受け入れるようにすると、映画『わが人生』は、これまで以上にダイナミックに、楽しく、急展開をはじめるらしいのです。今までの自分の映画には登場していなかった、不思議で、魅力的で、ミステリアスな人たちが次々とあらわれるようです(急展開もじつはシナリオ通りなのですが……)。

 この急展開を拒否しないで受け入れていくと、肉体的にはきつく、忙しくなるのですが、悩んだり苦しんだり迷ったりすることがほとんどないため、毎日がワクワクの連続です。

 そして、「今日はどんな人があらわれるだろう」「今日はどんな事件が起きるだろう」と楽しんでいるうちに、いつの間にか、社会の中で、ある種の「役割」をこなしはじめている自分に気づくようになります。

 優秀なシナリオライターであれば、後半の人生は、もっと劇的でもっとおもしろいストーリーを用意しているはずです。

 物事を「好きだ」「嫌いだ」で判断しないで「宇宙の提示」に乗るようにすると、楽しくて素晴らしい「40年映画」「50年映画」「60年映画」が展開しはじめるようです。