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人生の99%は思い込み――支配された人生から脱却するための心理学
【第2回】 2015年5月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
鈴木敏昭 [心理学者]

思い込みの脚本から脱却し、
人生を思うままに生きるヒント 第二回

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なぜ肝心なときに失敗してしまうのか、なぜ幸せを自ら崩壊させてしまうのか……。あなたには、そんなところはないでしょうか? 実はこれらはすべて思い込みからなる「人生脚本」のせいだと語るのは、『人生の99%は思い込み』の著者である心理学者の鈴木敏昭。
20年間思い込みを研究してきた著者が語る、自身の思い込みの正体を突き止め、脱却する方法とは――

思い込みがぎっしり詰まった
「人生脚本」の恐ろしさ

 人生は、「人生脚本」に支配されている。
 耳慣れない人生脚本とは、精神科医のエリック・バーンが提唱した「心理的プログラム」のことで、無意識に深層心理の中で人生の脚本を書いているということを意味した言葉である。

 人間は、さまざまな体験を通じて感じたことを元に、心の中で「自分はきっと、こんな人生を送るだろう」という、人生の脚本を書いている。

それも無意識に、気づかぬうちに、だ。

 そして、その脚本に沿った人生を送っていく。

 人は、自分についてある思いや信念を抱くと、無意識にそれに合うような行動を取ってしまうもの。結果として、その信念は現実化する。このことを心理学では「予言の自己成就」という。
 たとえば占いで「一週間以内に事故を起こす」と言われると、そうなるように無意識に振る舞い、実際に事故を起こして占いを「確証」することになる。
 また、「血液型がA型の人はこういう性格だ」と言われると、そのように振る舞い、A型の性格を「確証」する。これらが「予言の自己成就」の現象である。

人生脚本は、いわば「あなたの人生の予言書」なのだ。知らず知らずのうちにあなたはこの予言書に従って動いている。

 つまり、「自分は運が悪い」と思う人はそういう脚本を、「自分は運がいい」と思っている人はそういう脚本を自ら書いているということになる。運が悪い人も、運が良い人も、結局すべては自分でつくりあげたストーリーなのだ。

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鈴木敏昭 [心理学者]

◎1950年東京生まれ。教育学修士(京都大学/1980年)。
◎77年横浜国立大学教育学部卒業後、80年に京都大学大学院教育学研究科(修士課程)修了。85年に京都大学大学院教育学研究科(博士課程)単位取得満期退学。その後、四国女子大学家政学部助教授などを経て、96年より四国大学生活科学部教授。
◎専門分野は心理学。「自己意識の構造」が最大テーマ。その主な下位領域として自尊心、性意識、思い込み、人格形成などを研究。
◎中学2年のときから「自分とはなにか?」に関心があり、以来ずっと「自分」についての研究に没頭している。
◎日本心理学会、日本発達心理学会、教育心理学会、日本社会心理学会所属。著書に『自己意識心理学概説』(北樹出版)、『自己成立の発達心理学』(ふくろう出版)、『思い込みの心理学』(ナカニシヤ出版)などがある。


人生の99%は思い込み――支配された人生から脱却するための心理学

世の中の「常識」もあなたの「性格」もこの世の99%は思い込みでできている。その「思い込み」はいかにつくられるか、またその「思い込み」を外すにはどうすればいいかを探る。

「人生の99%は思い込み――支配された人生から脱却するための心理学」

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