「あの人はまったく疲れていないのに、私はどうしてすごく疲れているのだろう」
そんな経験をしたことはないだろうか。それには、実は理由がある。
では、どんな行動が疲れを生み、どんな行動なら疲れないですむのか?
たとえば、「規則正しい生活」をしようと、無理に毎日同じ時刻に起床している人は、いますぐその考え方を改めたほうがいい。
その理由を、日本で唯一の疲労医学の教授・梶本修身氏が、最新の疲労科学にもとづいてまとめた話題の新刊『なぜあなたの疲れはとれないのか?』から、一部抜粋して紹介する。

「なぜ毎朝、同じ時刻に起きる」がいいと断言できないのか?

 何事も過ぎたるは及ばざるが如し。しゃかりきになって、「何が何でも規則正しくすればいい」というものではありません。

 たとえば、毎朝7時に起きると決めているからといって、疲れがひどいときはその通りにする必要はないのです。

 朝、無理にいつもと同じ時間に起きるよりは、少々寝過ごしてもいいから睡眠をとる。そのあと、なるべく早く元の規則正しい生活に戻してあげればいい。

 なぜ、そういえるのか?