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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

成長できないなら事業の改善を継続すればいい

上田惇生
【第52回】 2008年4月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
乱気流時代の経営
ダイヤモンド社刊
2300円(税別)

 「あらゆる企業が成長をマネジメントしなければならない」(『乱気流時代の経営』)

 永遠に成長を続けることはできない。倍々ゲームの成長などとうていできない。

 ところが18世紀初頭以降、あらゆる先進国が50年ごとに、成長こそすべてであり、かつ永遠に続くと信じる「成長の10年」を経験してきた。日本のバブル経済もその一つだ。

 そして成長の10年が終わるたびに、深刻な反作用に襲われた。成長は永遠に終わったと考えた。

 しかし、成長が終わったわけではない。今でも終わったと信ずべき理由はない。

 成長の基盤は変化する。したがって、新たに自らの強みを発揮できる分野を探し、資源をもはや成果を期待できなくなった分野から機会のあるところに移す必要がある。

 倍に成長したいのなら、資金、人、資源の生産性を倍に向上させればいい。生産性の向上は常に目標としうる。しかも常に実現可能である。

 成長の機会は、長期の不況時にも扉をたたく。大恐慌時代でも、事業内容の改善を続けていた組織には、成長の機会が訪れていた。

 IBMもその頃、吹けば飛ぶような弱小企業から世界の巨人へと成長する基盤を築いた。機会はそれに値する者の扉だけをたたく。

 「成長できないのであれば事業の内容をよくしなければならない。組織には挑戦すべき目標が必要である」(『マネジメント・フロンティア』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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