読売新聞からAERA、週刊プレイボーイ、はたまた東スポまで。発売直後より各種メディアで大反響を呼んだ『ぶっちぎり理論38』の連載がパワーアップして帰ってきた!
ダメ社員から「スーパー副部長」にまで上りつめた、現役大手広告代理店営業マンが、著書『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』では語り尽くせなかったエピソードを惜しげもなく公開する4週連続企画。
大好評のまま第3回を迎えた本日は、「その日に速達理論」&「突然チャイム理論」の挨拶最強コラボ技を一挙紹介!
手みやげ一つで、「こだわりのある人だ」と一目置かれる
「皇室御用達理論」
レッスンを受けていた英会話スクールの外国人講師に、「キムラヤのあんぱん」をプレゼントしたことがあります。
はじめ彼は「あんぱんなんていらないよ」と興味を示さなかったのですが、「このあんぱんは皇室御用達。日本の貴人が食べているやつだよ」と説明すると、彼の目の色が変わりました。
日本文化に興味を持つ彼は、「これをジャパニーズエンペラーが食べているのか? 同じものか?」と興奮しながら、一度に3個も平らげたのです(笑)。
「伝統の力」は世界を超えることを実感。あんぱんの差し入れがよほどうれしかったのか、その日のレッスンは、いつもより15分延長して受けることができました。彼なりのお礼だったのでしょう。
仕事柄海外からお越しのお客様や、自分よりも「格上」の方々とお目にかかる際、私は「手みやげ(ご贈答、プレゼント)」を持参することがあります。
とはいえ、「格上」の方々は一流をご存知ですし、目も、舌も肥えています。
お客様にサプライズ感を与えるには、「気のきいた手みやげ」を選ばなければなりません。そこで私は、「皇室御用達」というステータスを利用しています。
「皇室御用達」の肩書きは、それだけでブランドの「歴史」や「重み」を感じさせ、「本物志向の逸品」であることを証明してくれます。
また「皇室御用達」でなくてもストーリーが語れるものなら同じ効果を期待できます。たとえば石原軍団御用達と知られているサザエ食品の「おはぎ」。
「サザエ食品の由来は長谷川町子の『サザエさん』です。『サザエさん』のように明るく、あたたかい会社にしたいと願って、名づけられたそうですよ。石原軍団のみなさんは、いつもこのおはぎを差し入れているようです」とストーリーを語る。
ストーリーを知らないで食べるのと、知ってから食べるのでは、知ってから食べたほうが、おいしさをうれしさをも倍増するのではないでしょうか。