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なぜ未婚・晩婚化が進むのか
男女の関係を様変わりさせた新しい「結婚観」

小川 たまか
【第46回】 2011年10月11日
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 「結婚する意味がわからない」「結婚と同棲の違いがわからない」「生涯、独身でも構わない」。こんな“結婚観”を語る若者を周囲で見聞きしたことはないだろうか。2010年に発表された50歳時での「生涯未婚率」は男性19.4%、女性9.8%(国勢調査)。初婚年齢も年々上がっている。未婚化・晩婚化の進む日本で、「結婚して初めて一人前」という価値観は古いものとなりつつある。そうしたなか、ライブドア(東京都新宿区)の運営する結婚紹介サイト「youbride」が会員男女を対象に行ったアンケートでは、興味深い“結婚観”が明らかとなった。

 アンケートは9月2日から5日にかけてインターネットリサーチで実施。男性122人、女性156人から回答を得た。

結婚は「重苦しい」!?
制度に縛られたくない未婚者たち

 フランスでは1999年から、結婚より緩やかな法律的関係である「PACS(民事連帯契約法)」が制定されている。これは婚姻や離婚に関して厳しい法律的制約のあるフランスだからこそ設けられたとも言える法律だが、「PACS」に関して、日本の未婚者たちはどういった感想を持っているのだろうか。

 ポジティブな意見は、「婚姻に対する法的関係の複線化は、選択肢が増えていいのではないでしょうか」(44歳男性)、「日本の結婚は重苦しいイメージがあるので、そういうのも良いと思う」(27歳男性)、「男女の結び付きは結婚が最終形ではないと思うのでいろんな形があっていいし国も認めていく方向性を考えてほしい」(44歳男性)、「結婚という枠にとらわれなくていい」(30歳女性)、「柔軟な考え方で良いと思います。お互いの関係がきちんとしていれば問題なし!」(26歳女性)など。

 回答を数値化したデータは明らかではないが、ライブドアによれば「PACS」に対してはポジティブな意見の方が多く見られたという。こうした意見からは、従来の結婚制度に対して異口同音に「重苦しい」「柔軟ではない」と考えている節が伺える。

 結婚前の男女間の関係が様変わりし、結婚までに複数の異性と交際を重ねる人は少なくない。また、ライフプランに関する考え方も変わりつつある。20代・30代で「身を固める」ことに関して抵抗感を感じる人も少なくないのかもしれない。「相手のことが好きだけれど結婚には踏み切れない」というカップルたちには、今後の成り行きによっては相手の面倒を見られなくなるかもしれないという悲観的な将来予測と、今後もっと素敵な異性と巡り会うことができるかもしれないという楽観的な将来予測の両方があるように思える。

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