「文章が苦手。書いている時間がツラい。メールも企画書もできれば書きたくない…」
「最初の1行を書き出すまでに、ものすごく時間がかかる…」
「文章がうまく伝わらない。しゃべって伝えることはできるのに…」
「書き直しを何度も命じられて、いつまで経っても書き終わらない…」
「数千字のレポートなどは、文字が埋まらなくて苦痛だ…」

そうした文章を書く人の悩みを全て解決する注目の新刊『10倍速く書ける 超スピード文章術』が、発売間もなく重版が決まるなど、大きな話題を呼んでいる。

今回は、「文章のわかりやすさ」を自分で確認するスキルを紹介する。

書き手がよくわかってないことは、
読み手に絶対伝わらない

『10倍速く書ける 超スピード文章術』が目指す「スラスラ読めて読者の役に立つ文章」を書くにあたって最も大切なことは、「わかりやすく書かれているか」をチェックすることです。

しかし、どうすれば「わかりやすさ」をチェックできるのでしょうか?

まず、書き手がよく理解していないこと、わかったつもりになって書いていることは、読者にもわかりません。ところが、書き手はつい、そういうことをしてしまうものです。

聞いた話を、咀嚼しないでそのまま書いてしまう。
資料にあった内容を、そのまま「コピペ」してしまう。
わかるようでよくわからない「手垢のついた言葉」や「慣用句」を使ってしまう。
専門用語を、説明なしで使ってしまう。

私が求人広告のコピーライターだったとき、広告のスペースが大きくなって、たくさんの文字量が求められるようになると、文字を埋めなければいけないことが恐怖になりました。

そこで私が思いついたのは、既存の情報を使って文字量を稼ぐことでした。会社案内に書いてある、事業についての記述やデータを文章に織り交ぜて文章を引き延ばし、なんとかスペースを埋めたのです。

しかし、そうしてデータをつぎはぎするようにして書き上げた私の原稿に対して、当時の上司は「上阪さんは、文章が堅いね」と言いました。私は、「しっかりした文章だ」という意味が込められた、ある種の褒め言葉かもしれないな、などと思うようにしていました。

でも、当然ながら、決してそうではなかった。
読者の「文章が堅い」という印象は、「意味がよくわからない」ということと同義なのです。
私の文章が堅かったのは、私がちゃんと理解ができていなかったからです。

ライターの仕事をするようになってからも同じでした。

完成した文章を読み直したとき、スルスルと読み進める中で、ちょっと「引っかかる」ところがあった。2回3回読まないと、意味がすっと頭に入ってこない。でも、何回か読めば意味は通るのだから、そのまま提出しても問題はないだろう……。

そういう文章を提出すると、必ず、「引っかかった部分」をピンポイントで、編集者から指摘されるのです。

その経験から私が学んだことは、少なくとも「自分が読んで意味がわかりにくい文章を、絶対にそのまま提出しない」ということです。これが最低条件。

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そして、「わかりやすい文章」になっているかどうかを判断する時の、1つの基準があります。