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カイゼン!思考力

こんなことは知っているはず――知識の呪い

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第70回】 2011年10月28日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、「知識の呪い」を取り上げる。

――問題です

 以下のAさんの問題は何か。

 Aさんは大学院生。最近、学習塾で、小学5年生向けのクラスの講師のアルバイトを始めた。Aさんの大学での専門は現代日本史である。

 「さて、社会の確認テストの問題を作らないと。毎週、テストの問題を作るのもけっこう面倒なものね。今回は、平成になってからの問題が5題は必要かな。問1は、『平成になって最初の夏季オリンピック開催地はバルセロナです。その次の開催地はどこでしょう』くらいかな。でも、こんなの、アトランタでやったことくらいみんな知っていそうね。『平成になってからの夏季オリンピック開催地を順に挙げなさい』くらいにしないと問題にならないかな。テキストの巻末の年表見れば一応わかることだから、とりあえずそうしよう。

 問2は、『沖縄サミットをきっかけにして新たにつくられた紙幣(お札)は何でしょう』にしようかな。でも、これも2000円札なのは常識ね。『沖縄サミットをきっかけにして新たにつくられた紙幣(お札)で肖像になっているのは誰でしょう』にしようっと。テキストに、2000円札の写真が小さくチラッと出ていたはずだし。問3は…」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


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ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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