ビジネスモデルの変革
――未来を担うのはデータ駆動型ビジネスモデルなのか

 近年展開されているビジネスモデルのなかで注目すべきものに、「サービスとして」のビジネスモデルがあります。これは、企業が在来のモノ売りビジネスからサービスビジネスへシフトすることを意味します。つまり顧客は製品を購入するのではなくリースまたはレンタルすることになります。

 このビジネスモデルの例として、顧客がタイヤを購入する代わりに、運転した距離に応じて利用料を支払う「サービスとしてのタイヤ」を提供しているミシュランや、航空機メーカーが事前にエンジンを購入する代わりに、飛行距離に応じて利用料を支払うことができる「サービスとしてのエンジン」を提供しているロールス・ロイスが挙げられます。

 買い手はキャッシュフローの流れが安定し、売り手はCAPEX(設備投資)をOPEX(運用費)に転化できるため、このビジネスモデルは売り手と買い手の双方にとってメリットがあります。この「サービスとして」のモデル構築のためには、インターネット接続されたセンサー類やクラウドコンピューティングなど、高度なIT技術が基本となっています。それでは、更にIoTの高度化が進むと、次にどのようなビジネスモデルが出現するのでしょうか。

 おそらく非常に高い確率で、「データ駆動型ビジネスモデル」や「サービスとしてのデータ」ビジネスモデルが主流になるでしょう。高度なIoTの特徴の一つは、「サービスとしてのデータ」ビジネスモデルで使われるセンサーで、それらはモバイルテクノロジーの進歩により、常時接続かつモバイルで利用できるのです。つまり企業が収集できるデータ量と収集頻度はどちらも大幅に増加されます。この大量のデータを如何に利用するか、各企業は貪欲に模索しています。アイデアとして、収集したデータを第三者に販売することや、より深くデータ分析して競争力のある価格で販売することにまで及んでいます。