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“スケジュール管理はアナログ派”が年々増加中!?
約7割がデジタル化時代にあえて「手帳」を選ぶ理由

小川 たまか
【第49回】 2011年11月1日
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 そろそろ来年の手帳を選ぶ季節。売り場には今年も色とりどりの手帳が並び始めた。近年、携帯電話やスマートフォン、パソコンなどデジタルを使ったスケジュール管理方法も充実してきた。しかし、意外にもデジタルツールより「手帳」を選ぶアナログ派が増える傾向にあるようだ。

アナログ派の理由は
「予定を一覧しやすいから」

 「日本能率協会マネジメントセンター」が行った調査「あなたの手帳の流儀2011」にて、「来年(2012年)のスケジュール管理で、メインに使用する予定のツール」を聞いたところ、「アナログ派」(手帳、システム手帳、カレンダー、ノート)は69.4%、「デジタル派」(パソコン、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、PDA)は29.9%。約7対3でアナログ派の方が多かった。昨年、一昨年の調査では「アナログ派」は57.8%、62.1%で、徐々にデジタル派が減ってきていることがわかる。

 「アナログ派」に「デジタルツールではなく、手帳をメインで使用する理由」を複数回答で聞いたところ、最も多かったのが「予定を一覧しやすいから」(74.3%)。「自由に書くことができ、使い方に制限がないから」(72.9%)、「文字を入力するより手書きの方が楽だから」(60.4%)などが続いた。「電子データだと消える可能性があるから」は26.4%にとどまったことと合わせて考えると、「アナログ派」はデジタルツールをある程度信用しているものの、使い勝手は手帳の方が上と考えているようだ。

手帳を選ぶ理由
決め手は「自在感」と「安心」?

 ポータルサイト「わたしみがき」を運営するカウネット(東京都港区)の調査「はたらく女性の『手帳』に関するアンケート結果レポート」でも、アナログ派が優勢の結果となった。

 仕事とプライベートにわけ、スケジュール管理方法を聞いたところ、仕事でもプライベートでも、手帳を使用する人が多数派(仕事:39.8%、プライベート:51.7%)。「情報端末」(携帯電話・スマートフォン・タブレット端末・PDAなどを想定)を使うと答えた人は、仕事:17.4%、プライベート:20.1%、手帳と情報端末の両方と答えた人は、仕事:17.4%、プライベート:16.6%だった。

 手帳を使う理由を自由回答で聞いたところ寄せられたのは次のようなコメント。

 「いつでもどこでも使えて、簡単。自由度が高い。自分が忘れていても、開けばそこにメモが書いてある」(40代後半)
「一覧性があることと、自分の手で記入することで記憶が確かになる感じがするから。また色や飾りなど、自分のやりたいように手軽にアレンジできる」(30代前半)
「昔から手帳を使っているので。携帯電話でもやってみたのですが、しっくりこなくて手帳を使っています」(40代後半)

 なかには、「端末を使うよりも、すぐに取り出せリアルタイムでわかるから」(30代前半)という意見もあった。まとめると、「手帳のように自在に使いこなせる感覚がデジタルツールにはまだない」ということのようだ。

 多くの人がパソコンや携帯電話、iPhoneの文字入力を難なくこなせるようになった現在でも、手帳の“手馴染み感”は強い。毎日の自分の行動に関わるものだけに、慣れ親しんだ手帳の方が安心するという人も多いのだろう。あなたの周りでは、デジタル派とアナログ派、どちらが多いですか?

(プレスラボ 小川たまか)


「あなたの手帳の流儀2011」(日本能率協会マネジメントセンター)
調査時期:2011年8月
調査対象:全国の20~50代の男女(有識者、学生、パート・アルバイト、主婦)
調査方法:インターネット
回答数:856人(男女各年代10歳きざみ107人ずつ)

 「はたらく女性の『手帳』に関するアンケート結果レポート」(カウネット わたしみがき)
調査時期:2011年9月17日~9月28日
調査対象:全国の働く女性(『わたしみがき』会員および『カウネットモニカ』会員)
調査方法:インターネット
有効回答数:379人


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