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中高年の“トイレ問題”に強~い味方
あの「切迫感」を抑える新薬登場
過活動膀胱治療薬(ミラベグロン)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第70回】

 中高年のトイレ問題──いわゆる排尿障害の症状は失禁、頻尿、残尿感が代表だが、発作的に強い尿意に襲われ、通常は頻尿が出現する状態を「過活動膀胱(OAB)」という。なにかの原因で膀胱に尿をためられず、背後に脳血管障害や脊髄損傷などが存在する神経因性と、加齢や尿路閉塞などによる非神経因性に大別される。

 このOAB、2002年に尿研究の学術団体である国際禁制学会で定義された「病名」で、当時から尿意切迫感だけで病気としてよいものか、という議論があった。日本では06年に保険病名として収載されている。専門家の議論はさておき、ビジネスマンにしてみると商談中の「もれる!」は結構、深刻な事態。保険が使えるとなれば薬の需要が増えるのは当然で、OABの市場はあっという間に600億円規模に成長した。

 この7月には、新しい作用メカニズムを持つ「ミラベグロン(商品名ベタニス錠)」が世界に先駆けて承認された。同薬は、膀胱の筋肉に存在する神経伝達物質のアドレナリンβ3受容体を刺激して膀胱を弛緩させることで、尿をためる機能を改善する。国内外の臨床試験では、偽薬群と比べて排尿回数、尿意切迫感回数と失禁回数を有意に減らしている(それぞれ平均値)。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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