「SNSで知り合って恋愛・結婚」はまだ“非常識”かSNSで出会うことは怖い、いかがわしい…。そうした偏見が根強く残っている(写真はイメージです)

ネットで知り合った人と会うのは危険?

「ネットで知り合って恋愛に…」というと、ひと昔前までは怪しい出会い系の一種だと思われていたが、最近はそうでもなくなってきている。SNSが普及し、生活に必要不可欠なインフラになった現在では、ネットで出会う機会が格段に増えているのだ。

 アムタスが電子コミック配信サービス「めちゃコミック」の会員を対象に実施したアンケート調査によると、20~30代の5人に1人が「SNSで知り合った人と恋愛したことがある」と回答していることがわかった。また、自分自身は経験がないものの、「周囲にSNS恋愛の経験者がいる」と答えた人は、約3割にも上っている。

 とはいえ、いまだネットで知り合った人とリアルで会うことを「危ない」と感じる人もいる。実際、トラブルに発展してしまったという人は一定数いて、時には犯罪に巻き込まれてしまうケースもある。「SNS恋愛」は現代の常識なのか、それとも非常識なのか。アムタスのアンケート調査や、著者の周辺取材をもとに考えていく。

「親にどう説明したらいいのか」という悩み

 ある40代の男性は、こう話す。

「ネットで知り合った人とリアルで会うのは抵抗がありますね。若い人たちは違うのかもしれませんが、私はやっぱりいかがわし出会い系か、宗教の勧誘を想像してしまいます。そもそも、ネットで異性を探すような人が、あまり好きではありません」