銀行の窓口で、投資を始めようと思ったら、どのように相談したらいいのでしょうか。初めから相手に「お任せ」の姿勢だったり、「一生懸命説明してくれた」などといって、窓口の担当者の印象で投資を決めてしまう人が大勢います。投資で失敗したくないなら、知っておきたい窓口で使えるフレーズとは?
『「投資で失敗したくない」と思ったら、まず読む本』を発売(12月2日予定)する、独立系FPの深田晶恵さんの著書から、投資を始めるときに必ず知っておきたいことをご紹介します。

今どきの金融機関と「賢く付き合う」コツとは

 連載の第3回目で、今の金融機関は昔とは違うということを説明しました。第4回目の今日は、この今どきの金融機関と「賢く付き合う」コツをご紹介します。

 賢く付き合うには、金融機関に頼って商品を選んでもらってはいけません。
私がセミナーなどで出会った人の中には、「担当者がとても感じのいい子だったから」とか「誰もが知っている大手銀行だから」という人や、「親がお世話になった銀行員だから」など、銀行には大きな信頼を寄せている人が少なくありません。

 銀行は法律に反するようなことはしません。しかし、販売担当者に専門性が求めにくいのは前述のとおりです。

 また銀行は販売しているだけで、その人が売っている投信は、その人が運用しているわけではありません。売っている人がいい人でも、その人の頑張りでリターンが出るわけではないのです。保険も同じです。

 勧めてくれた人がいい人だから、という理由で買うのはやめましょう。

 大切なのは、自分で商品を選んでから、それを売っている金融機関で買うことです。

これで投資の失敗は減らせる! <br />金融機関で言ってはいけない言葉、<br />言うべき言葉、使えるフレーズ
深田晶恵(ふかた あきえ)
ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。1967年生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である生活設計塾クルーのメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。15年間で受けた相談は3000件以上。「すぐに実行できるアドバイスを心がける」のをモットーとしている。日本経済新聞、日経WOMAN、日経ビジネスAssocie等でマネーコラムを連載中。
おもな著書に、『30代で知っておきたい「お金」の習慣』、
『住宅ローンはこうして借りなさい・改訂3版』、
『住宅ローンにだまされるな!住宅ローン見直し編』、
『災害時 絶対に知っておきたい「お金」と「保険」の知識(共著)』、
『生命保険はこうして選びなさい・新版(共著)」(いずれもダイヤモンド社)、『女子必読!幸せになるお金のバイブル』(日本経済新聞出版社)、『年金以前の「定年後のお金」の常識』(講談社)などがある。
所属先:(株)生活設計塾クルー http://www.fp-clue.com/
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