節約や貯蓄を目的にするあまり、我慢して買い控えしても、後日、つい気が緩んでしまって無駄遣いした経験はないか?(写真はイメージです)

節約や貯蓄を目的にする人は多い。しかし、それでは途中で挫折したり、「目的(あるいは目標)を達成できた」と思っても、ダイエットで失敗したようにリバウンドしてしまう可能性もあながち低くはない。それはなぜか?連載第3回は、目先の損得勘定ではなく、目的を重視した視点からその欠陥を整理し、より満足度が高く自分もぶれずに、コスパも高まるお金の使い方に必要なポイントについてお伝えしたい。(ファイナンシャルプランナー・吹田朝子)

節約や貯蓄を目的にすると
なぜNGなのか

「節約しなくちゃ」「○○万円は貯めないと……」と毎月お金のやりくりする声は多く聞かれる。しかし、我慢して買うのを控えたとしても、ダイエットのように「あの時我慢したんだから、今日はいいよね」と気の緩みがつい出てしまったり、いったんは安い物で妥協しても、「やっぱりこっちのほうが良かった」というように、結果的に二度買いしてしまったという事例は、枚挙に暇がない。

 この理由は節約や貯蓄など「金額が目的になってしまっている」からではないだろうか?その視点から入っていくと、意思決定の基準が価格やそれに見合う条件などになってしまう。筆者も昔、金額の比較ばかりしていた頃は、洋服も割安なほうを選ぶことが多かったが、結局、自分が着た際のイメージに違和感があり、やはり自分のイメージに合うものを得るために、もう一度買いに行った経験が何度もあった。

 本来、節約や貯蓄は何かの目的達成のための手段にすぎない。お金は、元々交換手段だったのだ。ダイエットで「〇キロ痩せたい」と目標を立てても、なかなか長続きしないことが多いように、節約や貯蓄も「○万円」と目標を立てても、その先にある「自分のありたい姿」のイメージをして腑に落ちないと、現実の様々な情報にすぐに振り回されてしまうのである。