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経営請負人の時代

結果を出せない“オンリーワン”に価値はない!
「グローバルな日本人ビジネスパーソン」になるには
――フェデックス キンコーズ・ジャパン社長
須原清貴氏【後編】

南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]
【第10回・後編】 2012年1月12日
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経済のグローバル化が叫ばれて久しい。これからのビジネスパーソンは、日本で働くということを選ぶことそのものがリスクになるのだろうか?しかし、フェデックス キンコーズ・ジャパン須原社長は異論を唱える。「グローバル化とは、グローバルなルールに則って結果を出せば、誰でも競争のスタートラインに立てる時代の到来」と須原氏は定義してみせる。苦戦を強いられていた同社日本法人をわずか1年あまり、しかも米国本社から限定された支援のみで黒字化させたことで、今やフェデックス キンコーズグループで一番有名な社長のひとりになった須原氏が、前回に引き続き、グローバル化が進む日本と世界を泳ぎきるための日本人論を語る。

グローバル化=働く場所に関係なく
自分の価値が評価される時代

すはら・きよたか
住友商事株式会社を経て、ボストン・コンサルティング・グループに入社し、競争戦略等のコンサルティングに従事した後、2004年に株式会社GABAにCFOとして入社。その後、取締役副社長兼COOとなり、事業戦略、人材育成を抜本的に改革しながら、マンツーマン英会話のパイオニアとして業界を牽引、全国約30校のスクールオペレーションを統括する。2009年よりフェデックス キンコーズ・ジャパン株式会社代表取締役社長に就任し、現在に至る。ハーバード大学経営大学院修士課程を修了(MBA)。

南 経済のグローバル化に伴って、英語が重要視されています。語学については賛否両論ありますが、須原さんはこれからの日本人はどう働いていくべきとお考えですか?

須原 英語をはじめとする語学力があることはグローバルに戦うことの前提ですね。その上で、日本人であることのアイデンティティを持つべきです。グローバルな舞台で働く時、英語が話せるだけでは何の戦闘力にもなりません。グローバル市場でビジネスパーソンとして価値を高められる日本人は、日本人であることをどんどん強みにしていける、日本のスペシャリストとしての日本人だと思いますね。

南 確かにそうですね。グローバルに活躍すればするほど、自分が日本人であることが重要になってきます。日本の文化や歴史、政治を自分の言葉で説明できる人こそが面白い人だと思われます。でも、そうした場合は国外で働くということになりますよね。国内の場合はどうでしょうか?

須原 そうしたグローバルなベースを持つことで、この不況の中でも活路が広がっていくと思います。日本の経済は伸びません。歴史を見ても、人口が増えない国で経済が伸びた試しはありません。つまり、日本にはもう、オイシイ商売なんてあるわけがないのです。でも、その中で意外と儲かっている会社も、日々のニュースを見ていればあるわけです。

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


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「経営のプロ」として、社外から登用される社長や役員。彼らの経営哲学、プロフェッショナルなビジネスパーソンになるための秘訣、自身の市場価値を高めるキャリアの磨きかた、若きビジネスパーソンへのメッセージなどを語ってもらうインタビューシリーズです。聞き手は、平均年収1000万円以上レベルの人材と企業をマッチングする会員制転職サイト「ビズリーチ」代表の南壮一郎。

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