Photo:CTA

未来の技術が一同に集う年始のお楽しみ、全米民生技術協会(CTA)が主催する世界最大の家電見本市「CES」が現地時間の1月9日〜12日、米国ラスベガスで開催された。規模は年々拡大しており、今年は世界から約3900社が出展、来場者は17万人を超えた。各社が最新技術を披露する祭典から、今年のトレンドを追った。(『週刊ダイヤモンド』編集部 大矢博之)

世界最大の家電見本市を
席巻したグーグルの広告

「Hey Google」──。今年のCESで、参加者が最も頻繁に目にしたものは、おそらくこの言葉だろう。展示会場のみならず、ラスベガス市内を走るモノレールから、ホテルの巨大電光掲示板まで、米グーグルの音声アシスタントAI(人工知能)「グーグルアシスタント」をアピールする広告は、そこかしこで見られた。

ラスベガスの巨大な電光掲示板におどるグーグルの広告 Photo by Hiroyuki Oya

 米国を代表するIT企業であるグーグルやアマゾン、アップルには共通点がある。それは技術の祭典であるCESに対して、これまで消極的な姿勢だったことだ。家電メーカーなどCES参加企業の記者発表会にゲストとして登壇することはあったものの、自ら記者会見は開かず、技術や新製品のアピールは自社が主催する発表会に重きを置いていた。

それでもCESには多数の企業がグーグルやアマゾン、アップルの製品やサービスに関連した商品を展示。その影響力から、米国のITの巨人たちはCESの“影の主役”として君臨していた。