HOME

メタボリック

肝臓

腰痛・肩こり

高血圧・高脂欠症

うつ・ストレス

ニオイ

薄毛

老化防止

禁煙

男の病気

二酸化炭素で鼻水、かゆみが改善
アレルギー性鼻炎に究極の自然療法か!?
鼻腔内二酸化炭素療法

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第76回】

 花粉症ほどメジャーではないが、ペットの抜け毛やホコリが原因のアレルギー性鼻炎に年中悩まされている方も多いだろう。今はさまざまな抗アレルギー薬があり、以前より対処しやすくなっている。それでも、薬は使いたくないという方にユニークな治療法を紹介しよう。なんと、二酸化炭素でアレルギー症状を改善しようというのだ。

 この治療法は、片頭痛やアレルギー性鼻炎の治療薬を開発している米バイオベンチャーの支援で、地道に研究が続けられていたもの。今年8月に報告された米国内での臨床試験では、アレルギー性鼻炎の患者に高濃度(流量10ml/s)に調節したガスボンベのノズルから、二酸化炭素を10秒間鼻腔内に投与した結果、投与30分後に鼻水、かゆみ、くしゃみ、涙目などの症状が改善し、効果が4~6時間持続したと報告されている。副作用は鼻の不快感や涙目、頭痛などだが、ガスの投与に伴う一過性のものだった。

 アレルギー性鼻炎の症状改善によく使われている点鼻薬にも劣らない効果で“究極の自然療法”誕生か? と言いたいところだが、課題が二つ。一つはなぜ、二酸化炭素が鼻炎症状を抑えるのか? という根本がわかっていないこと。もう一つは、二酸化炭素投与中にそうとうの不快感があることだ。前者は既存の医薬品でもままあるので目をつぶるとして、後者は見過ごせない。今回の試験でも、二酸化炭素療法を受けた患者のじつに8割が“Discomfort”としている。

1 2 >>
関連記事
このページの上へ

井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


専門医の監修を得て、あなたの症状に潜む病気の可能性を検証。カラダのアラームをキャッチせよ。


カラダご医見番

ハードワークのストレスに加え、飲酒や脂っこい食事。ビジネスマンの生活習慣は健康面からは実にハイリスクです。痛い・苦しい・痩せた・太った・イライラする…。そんな症状はどのような病気の兆候なのか?どんな治療が有効なのか?いきいきと働き続けるために、身体と病気に関する正確な知識が欠かせません。

「カラダご医見番」

⇒バックナンバー一覧