ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
ウェディングストーリー 大切な人に会いたくなる結婚式の物語
【最終回】 2012年1月31日
著者・コラム紹介バックナンバー
有賀明美 [テイクアンドギヴ・ニーズ ウェディングプランナー]

ウェディングストーリー 
大切な人に会いたくなる結婚式の物語3
「30年目の結婚式」

1
nextpage

ありがとうでは伝えきれない想いがあった。その日、結婚式を迎えた息子。育ててくれた両親に感謝の気持ちを伝えたい。ありがとうの代わりに息子は、おめでとうを言うことにした。式を挙げていない父と母のために内緒で準備した30年目の結婚式。

 30年目の結婚式

 新郎は右手の指が5本揃っていないという障がいをお持ちの方でした。
  結婚式でどんな想いを伝えたいかお伺いしたところ、新郎はまずご両親に感謝を伝えたいとおっしゃいました。
  そして「障がいは自分にとって決してマイナスではなかった」ことも伝えたいというのです。

  新郎のお母さまは朝鮮半島のご出身でした。
  お父さまはお仕事の関係で朝鮮に渡られており、現地で恋をして一緒になりたいと思われました。
  ですが、お母さまのご両親は反対し、なかなか結婚を認めてもらえませんでした。
  三十数年前は国際結婚も一般的ではなく、ましてや戦争で敵国だった日本人との結婚はなかなか理解されませんでした。
  それでも諦めきれないお二人は、駆け落ちすることを決意。
  夜汽車を乗り継ぎ、何週間もかかってそこから船で日本に渡られたそうです。
  お金もなかったために、劣悪な環境での旅でした。
  その道中に、お母さまの妊娠が判明したのです。
  ですが、妊婦だからといって満足にご飯を食べることもできず、ゆっくり横になるスペースもありませんでした。
  そんな過酷な状況だったために、お腹の中にいた息子の手に障がいが出てしまったのだとお母さまは信じておられたのです。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
キーワード  感動 ,
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


有賀明美 [テイクアンドギヴ・ニーズ ウェディングプランナー]

これまで数多くの芸能人やアーティスト、プロスポーツ選手などから指名を受け、その結婚式をプロデュースしてきた実績を持つウェディングプランナー。
型にはまった結婚式が一般的だったなか、「サプライズ」という新しい概念をつくりだした“オリジナルウェディング”の先駆者的存在。ブライダルにおける大胆な発想力と、それを支えるエネルギッシュな行動力は各所で高く評価されており、多くの番組に出演するだけでなくドラマ「ウェディングプランナー」、「夫婦。」、「大切なことはすべてきみが教えてくれた」などでのウェディング監修を担当。
近年ではプロデュース力を活かして、T&Gオリジナルのウェディング商品を秋元康氏とのコラボレーションにより生み出すなど、幅広い分野へとその活躍の場を広げている。
著者に『なりたい自分になれる魔法の幸せ計画』がある

 


ウェディングストーリー 大切な人に会いたくなる結婚式の物語

書籍「ウェディングストーリー 大切な人に会いたくなる結婚式の物語」の出版を記念して、3週にわたって、1話ずつ収録されている感動的なウェディングストーリーをお伝えしたいと思います。本書は、新婦とその父との親子の強い絆を綴った『優しい記憶』を含め、著者の有賀明美さんが12年間のウェディングプランナー人生の中で自身が手掛けた印象に残っている結婚式の実話と、T&Gに在籍する全国のウェディングプランナーが創り上げた結婚式の実話、計12エピソードを収載した書籍です。感動的なウェディングストーリーを是非ご覧下さい。

カバーイラスト/柴田ケイコ

「ウェディングストーリー 大切な人に会いたくなる結婚式の物語」

⇒バックナンバー一覧