皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。
年が明けて、日本の13卒就活は、ようやく会社説明会花盛りの時期を迎えました。期末試験をにらみながらも、説明会に参加し、そろそろエントリーシートの準備に入る人も多いと聞きます。
そうしたなか、「受かるエントリーシートと落ちるエントリーシートの違いを教えて!」と編集部に質問がありました。
ボクが採用を始めた1980年代は、もちろんエントリーシートはありません。2000年代にリクルートエージェントの採用をやっていたときも、エントリーシートでの選考をしていませんでした。ですから、エントリーシートのアドバイスをもらいに、『面接官の本音』シリーズや『就活革命』の著者である辻太一朗さんに話を聞きました。
今回は、辻さんのアドバイスを元に、採用の神さま流「受かるエントリーシートと落ちるエントリーシートの違い」をお教えします。
9割が不合格、倍率100倍当たり前
数千~数万人から選ぶ採用の裏側
辻さん、こんにちは。
今日は、エントリーシートについて教えて下さい。4、5年前にボクが、リクルートエージェントの採用をやっていた時は、エントリーシートを使ってなかったもので…。
「小畑さん、こんにちは。よろしくお願いします。いきなりですが、リクルートエージェントは、エントリーシートがなくて、どうやって選考していたんですか?応募者全員を面接ですか?」
いやいや、それは無理でしたわ。まずは「会社説明会参加」を選考の条件としていました。以前からそうだったようです。
「それでは、説明会に参加した人を全員、面接に呼ぶんですね?」
いやいや、参加した人のうち、選考希望の学生には、テストを受けてもらいます。その結果で、ある程度に絞らせてもらっていました。
「ある程度って、実際の数字はどれくらいですか?」
そうですね、例えば、100名ほどを採用した09年卒採用時のことでいいますと、まずナビサイトで、リクルートエージェントに登録している就活生がおそらく1万7000名程度。その中で、説明会参加が3500名くらいですかね。そしてテスト参加が3000名くらい。そして、これは時間との戦いでもありますが、2000名~2500名くらいをグループディスカッションや面接に呼んで、絞っていきました。
「ひょっとしたら説明会への参加も絞り込みで激戦だったのかもしれませんが、説明会参加から内定までの倍率だけで30倍もありますね」