羽生結弦、奇跡の復活を支える名コーチB・オーサーの手腕羽生結弦選手を支える名伯楽、ブライアン・オーサー氏(右) Photo:AFLO

 平昌五輪の数ある競技の中でも最も多くの人が固唾をのんで見つめる時が近づいてきた。フィギュアスケート男子シングルに出場する羽生結弦(23)の演技だ。

11月9日にケガ、練習再開は
1月上旬の「特急仕上げ」だが

 前回のソチ五輪を制した羽生は、その後もスコアの世界記録を更新し続け、フィギュアスケート界の王道を歩んできた。だが、ご存じの通り、昨年の11月9日、グランプリNHK杯の練習中に4回転ルッツを失敗し、右足首の関節外側靭帯損傷という大ケガを負ってしまった。以後は治療とリハビリに専念。練習を再開したのは五輪開幕1ヵ月前の1月上旬だという。

 11日に韓国入りした羽生は翌12日、本番会場での初練習を行った。この日は1回転ジャンプを主にした軽めの練習で終えたが、13日には多くの関係者が見つめる中、サルコーとトウループ2種類の4回転ジャンプを計5回成功させた。ケガの影響をみじんも感じさせない見事な出来栄えだった。