BMWやルノー日産が問題提起、航続1000kmのEVは本当に必要かポルシェが2020年頃に量産するEV_ミッションE Photo by Kenji Momota

BMWが電池の原価構成を公表
EV開発は大きな転換期

 BMWがドイツでEV(電気自動車)の開発状況について、かなり詳しい情報を発信した。

 前回の本連載『ベンツ・BMW・VWも本音は「EV本格普及はいまだ不透明」』で紹介した、ドイツ・マインツで開催されたEVなどの電動車向け車載電池の国際カンファレンス、AABCヨーロッパ2018(2018年1月29日~2月1日)での発表である。

 それによると、EVの部品構成では、駆動に関わる全電動パーツの価格のうち、バッテリーが占める割合はベースで77%。このうちの81%が電池セルで、そのまた79%が電池の素材だと説明した。つまり、電池素材は全電動パーツの49%となり、EV全体の価格設定における重要度が極めて高い。