テレビゲームというと子どもが遊ぶものというイメージが強いだろうが、大人も長い時間遊びこめるゲームもある。コーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズもそのひとつだ。
仕事や家庭で忙しいはずの社会人をとりこにする「信長の野望」の魅力とは何か。シリーズ最新作「信長の野望・天道 with パワーアップキット」のプロデューサー北見健氏をホスト役に迎えて、「信長」ファンのビジネスマンふたりに、「信長」とのかかわりや最近のプレイ事情を語ってもらった。(写真は初代信長、PC-88版、1983年発売)
「信長」とのつきあいは
1986年発売のPC-88の「全国版」から
北見 「信長の野望・天道 with パワーアップキット」のプロデューサーの北見(写真右手前)です。お二人ともかなりの「信長」ファンとお聞きしていたので楽しみにしていました。まずは、自己紹介とお二人の「信長」のプレイ歴を教えていただけますか。
油井 油井と申します(写真後列右)。現在33歳で電機メーカーに勤務しております。「信長の野望」は小学6年生くらいのときに兄がやっているのをみて、やり始めました。PC-88の時代なので、「全国版」です。それ以降は少し、ブランクがあるのですが、PS版になって「将星録」が出たときからもう一度「信長」をやりだして、それ以来ずっとプレイしています。
北見 ご兄弟で楽しんでいただいていたのですね。「信長」は1983年に発売して以来、長く続くシリーズですが、ずっと楽しんでもらえているのは嬉しいです。
長谷川 僕もPC-88の「全国版」から始めて、完全にハマりました。今、私は若者向けの「歴史魂(写真)」という歴史雑誌の編集長をしているのですが、入社試験課題で作文があって書いたのが「全国版」の話。僕は「信長」のおかげで社会人になったと言っても過言ではありません。
北見 入社試験の作文で、お役に立てていただいて何よりです (笑)。でもお二方とも、社会人だとプレイ時間がとりにくいでしょう?