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TOTOが世界初設備を
中国新工場に導入する理由

週刊ダイヤモンド編集部
2012年2月15日
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新しい窯は熱効率をアップさせたことで焼き時間が半減した

 TOTOは、現在建設中の、中国では四つ目となる福建工場にトイレの世界最新鋭設備を導入する。

 住宅建設の急増により中国で2ケタ成長を続ける同社は、福建を内陸部に製品を供給する重要な拠点と位置づけているからだ。

 だが、それだけではない。トイレは陶器という特性上、成形が複雑で、手作業が必要な部分が多い。乾燥させて焼き上げる工程も丸一日近い時間がかかる。「他の産業と比べると、典型的な労働集約型、“3K”工場」(関係者)。そのため中国で従業員の定着率は高くなく、人手が足りないときもあるという。

 こうした課題を解決するため、福建では、2月に滋賀工場でスタートした新設備を導入する。たとえば熟練の作業者でないと難しかった工程を自動化。窯も素材を変え、廃熱を再利用して熱効率を高めることで、品質のバラつきを抑えながら、生産性を25%上げる。

 また、複数の品番の受注をロスなく処理できるITシステムも導入、在庫の極小化も図っている。

 こうした設備はライバルのLIXIL(旧INAX)や欧米の大手トイレメーカーもまだ始めていないという。

 TOTOが新設備に注力する理由はもう一つある。世界で広がる節水トイレ競争の激化だ。

 欧米や中国ではトイレの水量に関して節水規制が定められている。国内に目を転じても、規制こそないものの、新商品競争は激しさを増している。

 「高付加価値品をいかに安く作るか、各国で究めていく」(中里晋一郎取締役常務)。東南アジアや2013年に竣工するインドなど、海外工場にも順次導入していく方針だ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 柳澤里佳)

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