田舎と都会で過ごす
これからの暮らし方

Photo:Courtesy of Mistletoe

 今、日本には廃校が約6000校もあり、今後も増え続けていく見込みです。約1億2700万人がいる日本の人口も、2053年には1億人を下回る予測です。すると、学校のみならずさまざまな社会インフラが余り、捨てられてしまうことでしょう。

 しかしながら、その地域ごとにアバンダントなエコノミーができると世の中が変わるのではないでしょうか。

 例えば、廃校のグラウンドを畑に変えて最先端の農業地とする。北海道はシンガポールの100倍以上の面積があるわけですから、農業地のないシンガポール向けの農産物を作ってもいい。また、廃校のプールにレーザー光線が出る装置を入れ、防水スピーカーを取り付けてクラブのようにして若い人を集めてもいいわけです。

 そういった所に、都会に住む人が例えば2週間や1カ月の間、生活をする。地元住民にも喜ばれますし、お金も掛けずに豊かな生活が送れるはずです。天然のニジマスなんて、ミシュランの星付きレストランでもそうは食べられませんから。

 交通費の心配もありません。今では格安航空(LCC)が普及しており、タイミングによって沖縄や北海道に往復で5000円もあれば行けてしまう時代です。

 田舎にいるときは、米民泊仲介Airbnb(エアビーアンドビー)といったシェアリングサービスを利用して、自分の家を貸し出せば、そこで収入を得られるかもしれません。

 田舎と都会を行き来する「デュアルライフ」という発想で生活を送っていれば、仮に収入が減ったとしても仲間がおり、「大丈夫だ、何とかなる」と思えるはずです。

 南富良野での生活を通して、リビングエニウェアが浸透すれば、日本の多くの問題をクリアできるとあらためて感じたのです。

構成/小島健志