新社会人では、14%という金利の評価ができないかもしれないが、年金基金のような機関投資家が使う株式の期待リターンが概ね5%程度でその3倍近いし、複利で増えることを放置すると、借金は5年でほぼ2倍になる利率である。

 銀行を始めとする金融機関は、お金持ちからは運用商品の手数料を稼ごうとして、貧乏人にはローンを負わせて金利を稼ごうとしている。

 例えば、読者が預金口座を開いた銀行では、リボルビング払いを勧められなかっただろうか。勧められたとしたら、その銀行及び銀行員は、あなたの味方ではなく、敵だと思うべきだ。

 もちろん、銀行口座を使わないわけにはいかないので、預金口座はそのままでいいが、カードの決済方法は「リボ外し」を徹底して、以後、その銀行の銀行員のセールスやアドバイスは一切受けないことを決意しよう。

(2)カードローン

 近年、金融機関、特に、銀行が力を入れているのは、無担保でお金を貸す「カードローン」だ。実態は、消費者金融会社のローンと大差ないのだが、ネットで申し込んだだけで数百万円借りられるような、一見手軽に利用できるローンになっている。だが、カードローンもリボルビング払い並みに金利が高い。決して利用しない方がいい。

 消費者金融会社は、トータルで借り手の年収の3分の1以上貸してはいけないことになっているが、なぜか銀行はこの規制の適用外であり、今や、銀行のカードローン残高の方が、消費者金融会社の融資残高を上回るようになった。

 新入社員の初任給では厳しいかもしれないが、老後に必要な資金を計算すると、民間サラリーマンの場合、現役時代の手取り所得から2割程度を蓄えなければならない場合が多い。そもそも、手取り所得を目一杯支出する状況は、自分の経済的な実力を超えてお金を使っている状態だと認識する必要がある。

「借金」について、場合によっては利用してもいい「いい借金」と決して利用しない方がいい「悪い借金」の区別の仕方をご説明しておこう。

 将来返せる原資の当てがあって、同時に金利水準が市中金利よりもひどくは高くない借金は、「いい借金」である可能性がある。例えば、企業が十分に収益の見込める事業の資金を、銀行から借りるのはいい借金である可能性があるし、個人の場合でも、家賃収入の見込みに十分な余裕のある住宅ローンは借りてもいいかもしれないし、大学に行って収入が十分増える見込みがあれば、現在の金利水準なら奨学金もいい借金である可能性がある。